Caroline Bouvier Kennedy●ハーバード大学で学士号(美術学)、コロンビア大学で法務博士号を取得。父はジョン・F・ケネディ第35代米国大統領。弁護士、作家、編集者を経て2013年、オバマ前大統領から第29代駐日米国大使に指名された。(写真=米国大使館)

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米国初の女性駐日大使として、2013年の就任以来、私たちを励まし続けてくださったケネディ大使。離日を前に、WAW! の開催に合わせて力強い激励のメッセージをいただきました。

私が今、皆さんに伝えたいことはただ一つ。「大きな夢を描き、高い目標を掲げてほしい」ということです。

日本の女性を取り巻く環境は今、重要な転換点にあります。これまで多くの女性が壁を乗り越え、新しい分野を開拓してきたことによって、ようやくここまでたどり着いたのです。また、女性の活躍を推進する安倍政権の取り組みも、それを大きく後押ししました。

ビジネス、科学技術、教育や研究開発などのさまざまな分野、起業家や政治家、オリンピック選手にまで、女性は活躍の場を広げています。それは、日本の女性たちがこれまで、想像力を駆使して工夫を重ねながら、プロフェッショナルとしての目標やパーソナルな望みを実現しようと努力してきた結果です。こうした先人たちの姿は、今の若い女性たちへの素晴らしいインスピレーションの源になるはずです。

私はまた、政府と経済界による働き方改革の取り組みによって、家庭における男女の責任分担が公平になることを願っています。男女平等な社会を実現するには、男性も等しく役割を果たす必要があるのです。

ここで日本の女性たちに、私からいくつかアドバイスをしたいと思います。まず、若いうちに自らの可能性を追求し、さまざまな経験を重ねてください。仕事でも、ボランティア活動や海外留学、外国語や新しい技術の習得でも、何でもかまいません。こうした経験で、高いスキルや知識を身に付けるのです。

また、過去に同様の道を歩んだであろうメンターや、意欲的で高い目標を掲げた仲間たちとの、個人的なネットワークを築きましょう。こうしたネットワークは、壁にぶつかったときや、人生やキャリアで岐路に立ったときの、心強いサポートになってくれるはずです。

自分自身や家族にとって、最適なワーク・ライフ・バランスとはどんな形なのか、普段から家族と話しておくことも大切です。答えは各家族によって違いますし、それは家庭内のパートナーシップからこそ生まれるものです。

個人や家庭だけでなく、より多くの人に変化を呼びかけることも必要です。学校や職場、全国規模で周りを巻き込み、女性を取り巻く環境をどう変えたいのか、訴えかけてください。特に女性は、声を上げないと求めるものを得ることはできません。今日の経営者は、女性(そして男性)が何を求めているか、聞きたがっていると私は感じています。

日本の女性の皆さん、ぜひ、大きな夢を描き、高い目標を掲げてください!

(構成=大井明子 米国大使館=写真)