20日、韓国南部、大邱広域市に設置が予定される慰安婦像をめぐって、設置を推進する市民団体と地元自治体との間で意見の食い違いが生じていると、複数の韓国メディアが伝えた。写真は韓国・大邱。

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2017年2月20日、韓国南部、大邱(テグ)広域市に設置が予定される慰安婦像をめぐって、設置を推進する市民団体と地元自治体との間で意見の食い違いが生じていると、複数の韓国メディアが伝えた。

大邱平和の少女像建設市民推進委員会(推進委)と大邱市中区は20日、像設置をめぐって第3回協議会を開いたが、両者に生じた溝は埋まらず交渉は決裂した。推進委側は前回までの協議で、流動人口が多く、日本による植民地支配に抵抗した歴史を象徴する場所として東城(トンソン)路・大邱百貨店前の広場への設置を主張していたが、今回の協議では一歩譲歩、近くの憩いの場を代替の設置場所として提案した。しかし中区側は道路法上、代案も認められないとの立場を明らかにした。

推進委はこのまま合意が得られなければ、三一節(韓国の独立運動を記念する祝日、3月1日)に像設置を強行する方針だというが、中区はもちろんのこと東城路の商店主らも設置に反対しており、衝突の発生も懸念されている。中区関係者は「法を破ってまで東城路に少女像(慰安婦像)を建てることはできず、推進委が設置を強行した場合、手順に乗っ取って撤去するしかない」と明らかにしている。

これを受け、韓国のネットユーザーからは1000件を超えるコメントが寄せられているが、「合意点を探して設置した方が賢明で効果があると思う」「日本じゃなくて韓国に建てるっていうだけなのに…」と設置に賛成するものが多くの共感を得ているようだ。また「さすが大邱は親日派の朴槿恵(パク・クネ大統領)の熱血ファンが多い」と朴大統領の故郷であり票田でもある大邱に関連したコメントも目立つ。

一方で、「日本の大使館前とかなら名分や実利にかなってると思うけど、大邱や釜山のような大都市ごとに建てる理由が分からない」「韓国では少女像は集会場所として重要な役割を担うから、経済的損失を考えると商店街近くは避けた方がいい」と設置に疑問を呈するコメントもあった。(翻訳・編集/松村)