SIHH2017で発表された新作を紹介していきます。今回は、ジラール・ペルゴ。昨年の創業225周年はバーゼルワールドで迎えましたが、2017年は再びSIHHに新作発表の場を移しています。新展開となる「ロレアート」と「ブリッジ」は、要注目です。

 

一挙34品番で発表された現代版「ロレアート」

 

ラグジュアリースポーツウオッチは現代の人気ジャンルですが、その礎を築いたモデルは、どれも1970年代に発表されました。ジラール・ペルゴが作り出したロレアートも、そのひとつ。

 

相次いで発表された他のラグジュアリースポーツウオッチと同じく、高級時計ながらケースにはステンレススチールを使い、設計はスリムでありながら必要十分な防水性能を確保。ただ、他社製品と大きく異なっていたのは、1975年発表のロレアートがクオーツムーブメントを搭載していたことでした。

 

実はジラール・ペルゴは、スイス時計業界におけるクオーツ時計開発のパイオニアです。クオーツムーブメントは、クオーツ(=水晶)に電圧をかけると一定の周期で規則的に振動するという性質を応用したもの。そして、今も一般的に使われているクオーツの振動数3万2768Hz=1秒という設定は、ジラール・ペルゴの開発が基になっています。

 

前置きが長くなりましたが、しばらく廃盤になっていましたロレアートですが、昨年の創業225周年に限定版として復活。それに続く形で、SIHH2017ではレギュラー版として新世代「ロレアート」が発表されたのです。

↑ジラール・ペルゴ「ロレアート 38mm」120万9600円(予価)/Ref.81005-11-431-11A

 

驚くべきは、そのバリエーション。トゥールビヨン搭載の45mmを筆頭に、42mm、38mm、34mmのサイズを揃え、素材もステンレススチール、ゴールド、ブレス、レザーの様々な組み合わせの選択肢があります。

文字盤色もブルー、シルバー、グレーなどがあり、38mm、34mmには、レディス想定の宝飾仕様まで揃います。その総数、実に34型。

デビューイヤーにして、ジラール・ペルゴきってのコレクションとなったロレアートは、基本的にGP03300の自動巻きムーブメントを搭載。直径34mmのモデルには、クオーツムーブメントが搭載されます。ジラール・ペルゴに関しては、クオーツムーブメントにも特別な価値が感じられます。

クルー・ド・パリ装飾の文字盤に、8角形のベゼル、一体感のあるブレスなど、細部に至るまでオリジナルモデルの意匠が色濃く残っています。この独創的なデザインは、今になって新鮮な印象。価格も含め、かなり魅力的です。

 

 

憧れの意匠が遂に手の届く時計となった

ジラール・ペルゴのSIHH2017発表作で、ロレアートに負けず劣らず注目を集めていたのが、新しいコレクション「ブリッジ」の記念すべき第1作、「ネオ・ブリッジ」です。

 

↑ジラール・ペルゴ「ネオ・ブリッジ」279万7200円(予価)/ Ref.84000-21-001-BB6A

 

ジラール・ペルゴを象徴するアイコンデザインに、「スリー・ゴールド ブリッジ」があります。この意匠は、長らくコンプリケーションウオッチだけに使われてきた意匠でしたが、その自社ルールを打ち破った製品と言えるでしょう。

インデックスはケースから突き出る形でセットされていて、文字盤はなし。表裏から仕上げが楽しめる新型ムーブメントCal.GP08400は、サンドブラスト仕上げのブリッジ、PVD加工されたプレート、対称位置に配置されたマイクロローターと香箱など、様々な特徴を持った素晴らしくユニークな機械です。ケースはチタン製で直径45mm。厚さは12.18mmとなります。

 

ジラール・ペルゴといえば、角型時計の大定番「ヴィンテージ1945」を真っ先に思い浮かべる人が多いかもしれません。ただ、2017年の新作発表以降、ブランドのイメージは大きく変わっていくことでしょう。特に新たなフラッグシップコレクションとなるロレアートは、限定で手に入らなかった人がたくさんいます。レギュラー化したとはいえ、人気モデルが品薄になるのは世の常。購入を検討しているなら、その旨だけでも最寄りの店舗に伝えておいた方がいいと思います。