ジャガー・ランドローバージャパンのプレス向け雪上試乗会が今冬も開催されました。今年は長野県の斑尾高原で、前日からの雪で例年よりも積雪があり、雪上試乗には打ってつけの条件が揃っていました。

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まず試乗したのは、2016年9月から受注を開始したレンジローバーのイヴォーク・コンバーチブル。走行中でも48km/h以下であればルーフの開閉が可能で、急な天候の変化にも対応できますし、十分に効くヒーターやシートヒーターにより、氷点下の条件下でも躊躇なく開け放つ気にさせてくれます。

 

余談ですが、ルーフを開けると後方視界も開けますから、雪道での転回など狭い雪道で気になる取り回しが改善するという利点も感じられました。

試乗車は「フェニックスオレンジ」をまとった「HSE Dynamic」という上級グレード。雪上で肝心要となるタイヤは、ピレリの「スコーピオン・ウインター(1本6万4800円)」で245/45R20。V字の溝によりグリップを確保しながら、トラクションと雪と水の排出を実現するというウインタータイヤです。

スタッドレスタイヤほどの雪上、氷上性能を期待するのは危険ですが、以前の雪上試乗会でもイヴォークにも装着されていて体験済みでしたので、ある程度安心感をもって乗ることができました。少なくとも圧雪路中心の今回の試乗条件下でも十分に実用になることを確認。

エンジンは2.0Lの直列4気筒ターボで、240ps/340Nmというアウトプット。トランスミッションは、ZF製の9AT。トルク感、パワーともに不満はなく、非常にスムーズな発進性と力強い中間加速が得られます。

駆動方式は「アクティブ・オンデマンド・カップリング」のフルタイム4WDで、お馴染みの「テレイン・レスポンス」も標準装備されます。「草地/砂利/雪」、「泥/轍(わだち)」、「砂地」、そして「一般プログラム」という4つのモードが用意されています。

そのほか「ヒルディセントコントロール」や1.8km/h〜30km/hの低速走行時にトラクションを最適化し、ドライバーはステアリング操作に専念できる「ATPC」も標準装備。今回は一般道の試乗だったこともあり、これらの電子デバイスの必要性は感じませんでした。

圧雪路では「テレイン・レスポンス」を一般プログラムにしたままでも、普通に走る分には滑る予感はまったく抱かせず、アイスバーンに近い路面では「草地/砂利/雪」にしておけばより安定感が増し、スリップしそうな感触はほとんどありません。

 

コンバーチブルといっても全天候型のレンジローバー・イヴォークですから、ウインタースポーツの相棒としても十分に使えるはずで(ラゲッジは広くはないですが、トランクスルーが可能で長尺物も積載可能)、ほかのSUVでは味わえない冬場のカーライフを楽しめそうです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

雪道をオープンエアドライブ!レンジローバー・イヴォーク・コンバーチブルを雪上で試乗(http://clicccar.com/2017/02/21/447104/)