■格下ドルゴポロフにストレート負け

 20日、日本テニス界のエース・錦織圭がアルゼンチンオープン2017決勝戦に登場した。相手は世界ランク66位のアレキサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)。同5位の錦織にしたら格下の相手で優勝を期待されていた。

 錦織はドルゴポロフと過去5度対戦して全て勝利を収めていた。相性のいい相手に対しストレート勝ちするのではないかと思われていたが、逆にストレート負けを喫するという悔しい結果に終わった。6-7(4-7)、4-6で敗れツアー12勝目を逃した。

■結果だけ見ればよくないが

 ストレート負けという結果だけ見ればよくない試合に思えるがどちらに転んでもおかしくない試合内容だった。1セット目はお互い相手サービスのブレークを奪えずタイブレークへ突入。いつも以上の集中力を出すことができず4-7で落としてしまう。

 第2セットもブレークを奪うことができず逆に第7ゲーム、自身のサービスを落としてしまう。最後までドルゴポロフのサービスを攻略できず力なく敗れた。

 終わってみたら完敗という感は否めないが第一セットのタイブレークでうまく流れに乗ることができたらこうはならなかった。実際錦織はドルゴポロフのプレーに対し「完璧の1週間」と褒め称えた一方、自身のプレーに対しては悪くないと分析している。負けたとはいえレベルの高い試合をできているのでそこには手応えを感じていた。

■もう1ランク上の世界へ

 決勝での舞台で6連敗を喫している錦織ではあるがそこまで駒を進める実力をつけているのは事実。「錦織クラスになると準決勝、決勝に残るのは当たり前」というプレッシャーがある中それを達成できている。つまりあと一歩、「詰めの部分」なのだ。

 錦織は次週ブラジル・リオデジャネイロで開催されるリオ・オープンで12個目のツアータイトルを目指す。オリンピックで銅メダルに輝いた地で再び輝いてくれるのを期待したい。ここで「今一歩」を克服できたら今後のタイトル量産や4大大会で頂点に立つことも夢ではない。

■今年の錦織に期待

 とはいえ国民の期待はやはり4大大会でタイトルを取ることだろう。1月に行われた全豪オープンでは優勝したフェデラーに準々決勝で敗れた。その試合でフェデラーは「キャリアで最も重要な勝利の1つ」とまで言わしめた。両者にとってステップアップの対戦になるかもしれない。

 今年の4大大会は残り3つ。まずは5月に行われる全仏オープンでの錦織に注目したい。全仏オープンはクレーコートで特殊なコートだが、2015年にベスト8まで上り詰めた錦織にとって決して相性が悪いコートではない。「エアケイ」を発動させ日本を歓喜の渦に巻き込んで欲しい。