2月17日に「ドン・キホーテ神保町靖国通り店」を出店したばかりのドン・キホーテ。 その新たなサービスとは…?(画像はプレスリリースより)

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 ここ半年ほどの間で神保町古書街、なんばグランド花月前、京都駅前などに相次いで出店するなど急速に店舗網を拡大しつつあるディスカウントストア「ドン・キホーテ」(目黒区)が、また新たなサービスを打ち出した。

 その新サービスとは、2月22日に開始された「マジカ・プレミアム・ナウ」(majica Premium Now)。このサービスを使えば、なんと注文から「58分以内」に指定箇所に商品が届くという。

◆750円で58分以内に配達――まずは大田区大森から

「マジカ・プレミアム・ナウ」の「58分以内配達サービス」を使うための条件は、商品を税抜2000円以上購入し、配達先が店舗からおおよそ約3キロ以内の指定地区へ配達する場合。配達料は1件につき税込750円となる。

 また、税抜2000円以上購入した場合、店舗からおおよそ約5キロ以内・2時間毎配達(指定した2時間内での配達)であれば、なんと配達料は無料となる。注文はスマートフォンの「マジカアプリ」を用い、専用サイトからおこなう。年会費などは必要ないが、ドン・キホーテグループのポイントカード「マジカ」の会員(カード発行料100円)であることが条件となる。

「マジカ・プレミアム・ナウ」のサービスは、まずは2月22日より「MEGAドン・キホーテ大森山王店」(旧・ダイシン百貨店)からおおよそ3キロ(2時間指定便はおおよそ5キロ)の指定エリアで開始され、今後取り扱い店舗を順次広げていく予定だという。

 ここで「旧・ダイシン百貨店」と聞いて驚いた人もいるであろう。ダイシン百貨店といえば、大田区大森の老舗総合スーパーで、「半径500メートルのシェア100パーセント」を掲げて健康支援、商品宅配、巡回バス運行など地域に密着したきめ細やかなサービスを展開。地元の高齢者を中心に大きな人気を集め、メディアに登場する機会も度々あった。

 しかし、近年は近隣に競合スーパーが複数出店。とくに、ダイシンの隣接地と向かいにイオンのミニスーパー「まいばすけっと」が2店舗相次いで出店した影響は大きかったと思われる。

「半径500メートルのシェア100パーセント」の座が揺らぎ始めたダイシン百貨店は、2014年よりドン・キホーテの傘下となり、2016年5月に閉店。同年6月からは「MEGAドン・キホーテ大森山王店」として営業している。なお、ダイシン百貨店に隣接していた「まいばすけっと」のうち1店舗は、この「ドンキ化」後に閉店しており、流通競争の熾烈さを実感させられる。

 先述したとおり、ダイシン百貨店は高齢者の利用客が多く、これまでもダイシン独自の商品宅配サービスが人気を集めていた。また、売場面積も10,539屐淵謄淵鵐抜泙燹砲23区内のドン・キホーテでは最大で、取り扱い品目も多いことから、「マジカ・プレミアム・ナウ」の実施一号店として選ばれたのであろう。当初の取り扱い品目は2500点に留まるというが、今後は順次拡大していくという。

 こうした高速配達サービスは東京都心などにおいて同業他社でも開始されているが、ドン・キホーテは全国に店舗網を持っているため、同業他社を大きく引き離す規模へと成長する可能性が高い。

◆広がる高速配達サービス、各社を比較してみると…?

 ドン・キホーテが参入することで話題を集める”高速配達サービス”であるが、このようなサービスは他社でも拡大されつつある。以下の表に、おもな3社の高速配達サービス概要と、ネットスーパーの最大手であるイオンネットスーパーのサービス概要をまとめた。

⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=130158

 ドン・キホーテの新サービス名「マジカ・プレミアム・ナウ」から一番に連想されるのが、ネット通販国内最大手のアマゾンジャパンが東京や大阪周辺の一部地域で行っている「アマゾン・プライム・ナウ」(Amazon Prime Now)だ。「マジカ・プレミアム・ナウ」は名称からして「アマゾン・プライム・ナウ」に類似しており、アマゾンよりも「少し安い」という価格設定も、同サービスを「一番のライバル」として意識したものであろう。