Apple StoreにあるGenius Barは、Apple製品を持ち込むとトラブルの相談や修理、部品の交換などを行ってくれるカスタマーサポートカウンターです。このGenius Barに、30年前に発売された「Macintosh SE(Mac SE)」、しかも開発で使われていたプロトタイプを持ち込むとどうなるのかを検証したムービーが公開されています。

THE BRITISH TECH NETWORK

http://www.britishtechnetwork.com/mac/the-30-year-old-mac-goes-back

Apple get a 30 year old Mac SE Running - YouTube

今回Mac SEのプロトタイプをGenius Barに持ち込んだのはTHE BRITISH TECH NETWORKという番組を配信しているユアン・ランキンさんです。ランキンさんが所有しているMac SEは、カリフォルニアのAppleのオフィスで開発されたプロトタイプで、1987年にイギリスのストックリーパークにあるAppleのオフィスに運ばれてきました。ストックリーパークのオフィスが閉鎖になったとき、当時のAppleのスタッフがユアンさんにMac SEを譲渡し、それから25年もの間ユアンさんはMac SEをオリジナルのバッグに入れたまま大切に保管してきたとのこと。



ユアンさんはMac SEにOSの「System 3.3」をインストールしようと、自身が出演する番組でSystem 3.3のフロッピーディスクの提供を募り、1人のユーザーからフロッピーディスクをゲット。もともとAppleで働いていた経歴を持つユアンさんにとって、Mac SEにSystem 3.3をインストールすることは難しくないそうですが、どうせならGenius Barに持ち込んでスタッフが修理できるか試してみようと考えたわけです。



ということでソリハルという街のApple Storeにやってきたユアンさん。



店内での撮影は断られましたが、写真の撮影は許可を得たとのこと。スタッフの中にはMac SEの発売よりも後に生まれた人もおり、ちょっとした撮影会になったそうです。



1980年代にMacintoshを使用していたというスタッフがフロッピーディスクから起動することに成功したのですが、同梱されていたマウスが古すぎたため全く動かないという別の問題に直面します。



マウスの問題を解決すべく、Mac製品の修理を行うMacFixerのダレン・グリフィンさんに電話したところ、グリフィンさんは何とキーボードの入力でマウスカーソルを操作する当時の方法を覚えていました。



グリフィンさんの協力を得てSystem 3.3をインストールしようとしましたが、今度は内蔵ディスクの問題によりインストールできず。



System 3.3のフロッピーディスクを譲ってくれた元Appleのエンジニアというユーザーによれば、Mac SEのプロトタイプは製品版とは違い20MBのHDDを内蔵しているのですが、ヘッドがプラッタ上で動かなくなってしまう問題があったとのこと。ヘッドが動かない問題を解決するには、HDDを本体から取り出して手で回転させてプラッタを緩めるという、今では少し信じがたい作業が必要でした。なお、製品版では40MBのHDDに変更されています。



元エンジニアのユーザーの助言通りにすると、今度はインストールすることに成功。珍しいMac SEの修理に5人ものスタッフが立ち会い、インストールできたときは大いに盛り上がったそうです。