マレーシア警察庁は19日、記者会見を通して金正男氏殺害事件の容疑者として北朝鮮国籍の男を含めた4人を逮捕し、別の4人の行方を追っていると発表した。これに対してカン・チョル駐マレーシア北朝鮮大使が反論した。

カン大使は20日午前、マレーシア外務省に召喚され、同国を批判した発言について説明が求められた。その後、北朝鮮大使館前で開いた会見で「(金正男氏)殺害事件の捜査が政治的に進められている、信じられない」という趣旨の発言を行ったと韓国の聯合ニュースが伝えた。

カン大使はまた、「今回の事件で唯一得をするのは韓国」「マレーシアは韓国と結託し、北朝鮮が背後にいると言っているが嘘だ」などと主張。

これに先立ち、17日には「マレーシアは我々の許可もなく(金正男氏の)遺体の解剖を行なった、これは基礎的な国際法と領事法を無視する行為、人権侵害であり、自国民に対する法的権利の制限だ。我々が立ち会えないまま行われた解剖の結果は絶対に受け入れられない」としながら「マレーシアは我々を害する勢力と結託している」などとマレーシアを強く批判していた。

こうした経緯から、長年の友好関係を保ってきたマレーシアと北朝鮮との関係は悪化の一途をたどっている。

一方、マレーシアのスブラマニアム保健相は、「解剖の一般的な流れ」としつつも、金正男氏の解剖の結果は早ければ22日に発表されるだろうと述べた。