昨年12月30日、約2年間の軍服務を終え、早くもアジア8都市をめぐるコンサートツアーをスタートさせたJYJのキム・ジェジュン(31)。2月7日から3日間にわたって開催された横浜公演後に、兵役中から復帰ステージへかけた思いを聞かせてくれました。女性自身だけに語ったジェジュンの言葉を全文掲載します!

――アジアツアーの日本公演が始まりました。横浜アリーナ公演の感想を聞かせてください。

本当に久しぶりの日本でのライブでしたから、みんなに会えてとてもうれしかったし、楽しかったです。「戻ってきたぞ!」という感じでした。でも、正直、まだ変な感覚というか。軍隊から戻っても、まだこの生活に慣れてないんですね(笑)。

――客席から、たくさん「おかえり!」って掛け声がありましたね。

ですねえ。大勢の人が「おかえり!」と言ってくださったときは、「ただいま!」って気持ちでした。

――自分が戻ってくる場所はやっぱりここだと、いう気持ちになりましたか?

はい、そうです。日本は僕の第二の母国でもありますから、早くみなさんのもとに戻りたいと願い続けていました。兵役中は、それがかなわなくて辛く感じることも少なくなかったので、みんなの顔を見たとき、「やっとこの場所に来られた!」と心から感謝しました。

――MCのとき、「めちゃめちゃ緊張する!」と言ってましたね。

めっちゃ緊張しましたよ(笑)。最後まで緊張していたと思います。

――心がまだ軍人だからですか?

そうそう(笑)。まだ、軍人精神が残っているので。でも、仕事をやるほど慣れてきましたね。

――除隊して1ヶ月にたちました。その間は、どのように過ごしていましたか?

12月30日に除隊して、翌日から仕事だったんです。いきなり生活が変わった戸惑いもありましたが、自分自身、必死に頑張ったと思いますし、自分のなかで、そういう忙しさを早く感じたいという思いもありました。オーストラリアでの雑誌のグラビアの撮影も楽しかったですし、これからは、自由にいろいろなことがやれるんだなという期待がふくらみました。たくさん素敵な写真を撮っていただいたので期待してください。

――軍での生活を通して、自分自身、どのようなところが成長したと思いますか?

いろいろな人と出会って、いろんな話を聞きました。これまで、自分のことは自分がいちばん理解していると思っていましたが、じつはそうでない部分もあって。さまざまな世界観を持つ人から直接話を聞いて、学ぶことって、とても勉強になるなあと思いました。幹部には僕より年上の人もいましたが、仲間はほとんどが年下で。若者たちが思っていることや考えていることを知ることができたのもよかったですね。若いときだからこそのいいやる気ってあるじゃないですか。彼らを見ていると、若いときにはあった純粋さや向上心が、今の自分には足りないと反省することもできました。軍隊でそれを取り戻したような気分です。

――見た目も、内面も、変わらないような努力をしていたんですね。

年を取らないように努力しました(笑)。もちろん、内面の深い部分で成長したところはあると思います。でも、これから再活動する僕には、若いときの純粋さを戻して、ひたむきに頑張る姿をお見せすることを優先させたほうがいいのかな、と。

――また、軍では、本をたくさん読んでいたそうですね。おもに、どんな内容の本をおもに読んでいたんですか?

自分自身をより一層高めて、成長させるような本です。1年9ヶ月のあいだに140冊は読みました。

――ライブではひとりで19曲歌いました。久しぶりに歌うと何か違いましたか?

僕の曲って、全般的にキーが高いので、正直、大変なんです。バラードからポップス、R&B、そしてロックまでジャンルの幅も広いので、曲によって声の使い方が違います。喉への負担も大きい。そのうえ、トークコーナーでしゃべらなきゃいけないじゃないですか。トークが短いとみんな寂しがるし、僕もできる限りたくさん話したいし。じつは、3時間のライブのなかで一番喉が痛いのは、歌うときよりも話すときなんですよ。僕のコンサートは、ライブとファンミーティングの両方の楽しさを味わってほしいので、歌をしっかりと聴かせるのはもちろん、みなさんとの交流の時間も大切にしたいんです。


――「ジェジュンさんだぞ!」とか、「しもしも」とか、日本の人気芸人さんのギャグも見せてくれましたね。

日本の友達が「やるとウケるよ」って教えてくれたんです。やっぱり、反応が良かったですね。

――ライブの最後に『守ってあげる』をファンと合唱しました。心のキャッチボールはできましたか?

僕自身、歌っていてとても楽しいし、ファンのみなさんの歌を聴くのも好きですね。韓国語では「音がおいしい」と言うのかなあ。ステージで聴いていると、言葉にできないくらい気持ちいいんです。みんなが気持ちを込めて歌ってくれているというのもあるし、歌詞の意味がとてもいい。じつはこの歌、昔、15分くらいで歌詞を書きあげたんですよ。素直な気持ちを込めて書いたので、早く書けたのだと思いますが、歌う人、聴く人、互いの力になる歌です。今回の公演では、入隊前に歌ったときと全く違う気持ちで歌いましたし、みなさんの歌を聴いていました。

――これから、しばらくソロで活動されていくことになると思いますが、アーティストとして、どのような姿を見せていきたいですか?

4月にはツアーが終わって、そのあとは、俳優としての姿も見せなきゃいけないと思っています。今、複数の作品のお話をいただいていて、いろいろ考えているところです。もちろん、アーティストとしても日本で活動ができるように頑張っていますが、なかなか難しいですね。

――以前、コメディーも演ってみたいとお話されていたと思いますが、チャレンジしてみたいジャンルやキャラクターはありますか?

今まで演じてきたキャラクターは、重い感じのものが多かったので少しコメディーっぽいものもやってみたいですね。爽やかで、明るくて、優しいキャラクターとか。

――1月26日に(日本の年齢で)31歳になりました。どんな30代にしたいですか?

今は自由の身ですから、何もかも、すべてできそうな気分なんです。いい作品にも出たいですし、また、時間があれば、新しいアルバムを作りたい。このツアーで歌っている楽曲も、軍隊にいる間に出したものじゃないですか。ライブでもみんなが「日本語のアルバムを出して」って言っていたので、ぜひ、かなえたいですね。

――ライブでは、裸にジャケットを羽織って見事な胸筋を見せていましたが。

見事じゃないですよ(笑)。除隊してからまったく鍛えていなくて、軍隊時代に比べて、体重が14キロ減りました。今はほぼ2年前と変わらず、ただ痩せているだけで。軍人のときは、体重が80キロ近くまであって、その90%くらいは筋肉だったんですよ。鍛えていないので、筋肉が減って痩せてしまいました。

――デビューして13年。これからの意気込みをお願いします。

とにかく、新人のような気持ちでこれからの30代も走っていきたいです!