20日、環球時報は、シンガポールのウン・エンヘン国防相が18日にドイツで開かれたミュンヘン安全保障会議で「米国が反中姿勢をとれば、アジアは未来に失望することになる」と語ったことを報じた。

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2017年2月20日、環球時報は、シンガポールのウン・エンヘン国防相が18日にドイツで開かれたミュンヘン安全保障会議で「米国が反中姿勢をとれば、アジアは未来に失望することになる」と語ったことを報じた。

同紙はウン国防相が「米国が新政権を迎えた折、米中両国にはアジア外交政策における全体目標を説明してもらいたい。そうすれば、クリアで受け入れやすい共同ルールを作り、新たな秩序を形成することができる」と語ったとしている。

シンガポール華字紙・聯合早報は19日、ウン国防相が「米国が実際に反中主体の姿勢を示せば、多くのアジア諸国の未来は失望を抱くものとなるだろう。また、中国の努力を米国に代わって太平洋の強国になるプロセスとみなせば、各国はどちらかの陣営を選ぶことになり、勝者と敗者を生む。もし、米中の外交政策が交易をベースとするならば、貿易そして安全保障の共同体を作ることができる」としたことを紹介した。

シンガポール大手紙のストレーツ・タイムズによると、ウン国防相は米国に対して「米軍の太平洋における影響力は疑う余地もないが、アジアの持続的安定と進歩を支えるには不十分。トランプ政権の『アメリカ・ファースト』政策下でアジアにおける影響力をどう維持するのか」と疑問を呈し、中国には「包容性のあるアジアや世界の青写真を描いて欲しい」と呼びかけたという。

同紙は、ウン国防相が18日夜に中国の傅瑩(フー・イン)全国人民代表大会(全人代)外事委員会主任委員と会談した際「安定し、繁栄し、成功した中国が、シンガポールや地域にとってメリットをもたらすと信じている」と語ったと報じた。シンガポールの外交的立場について香港メディアのアジア・タイムズ・オンラインは「米中間に張られたロープ上で微妙なバランス取りをしている。短期的には『中国にはバランス化が必要で、それをできるのは米国だけ』という地政学上の格言を踏襲するだろう」と評している。(翻訳・編集/川尻)