AIが操縦する完全無人のレーシングカーがサーキットデビューしました。ゲームじゃなくてリアルの世界の話です。

18日、AIが操縦する電動レーシングカーのプロトタイプ“DevBot”がブエノスアイレス市街地に設けられたコースを走行し、形だけでも“本当のレース”をした世界初の試みとなりました。レースは2台のマシンのうち1台がコーナーで壁に接触して大きく破損してしまい、そこでリタイアとなりました。しかしながら最高時速は186kmを記録。時速220km以上で走る有人走行車には及びませんが、一応は競り合っているように見えるレース展開ができただけでも大したものです。

今回のレースは、完全ドライバーレスマシンによるレーシング選手権“Roborace”が開催したもの。複数のチームが、それぞれが開発したソフトウェアによって同一フォーマットのマシンを走行させ、その速さを競うことを目的としています。現在はまだプロトタイプですが、最終的には公式サポーターであるミシュランタイヤとNVIDIAの演算ユニットを搭載した未来的デザインの電動レーシングカー“Robocar”が供給される予定となっています。


“Roborace”は今回のレースの模様を公開していませんが、現地を取材したカージャーナリストのディエゴ・ゾレロさんが『Twitter』にレース中の動画と、クラッシュしたマシンの画像をアップしています。

レース中には犬がコースに紛れ込むハプニングも。こういった不測の事態に対処できることもAIマシンの重要な課題。


SF映画『トロン:レガシー』や『オブリビオン』のメカデザイナーとして知られるダニエル・サイモン氏が設計した“Robocar”のコンセプトデザイン。早ければ数年以内にもこんなAIマシンによる白熱のレースが見られるかも?

画像とソース:『Twitter』およびRoborace公式サイトより引用
http://roborace.com/

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