Doctors Me(ドクターズミー)- 親知らずで口内炎に…意外と知らない親知らずが与える口内への悪影響とは

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口の中が痛む…と感じていたら、口内炎が出来ていた、なんて経験をお持ちの方も多いでしょう。

この口内炎が出来る原因はさまざまですけども、その中の一つに親知らずがあるそうなのですが、本当なのでしょうか。

今回は親知らずによる口内炎の流れ、理由、治療、口内炎以外の親知らずによる疾患を医師に解説していただきました。

目次


親知らずが原因で口内炎になる流れ


親知らずの概要


親知らずは中央の前歯から数えて8番目の歯で、第三大臼歯、智歯(ちし)、親不知とも呼びます。

左右上下それぞれ1本ずつ合計4本存在しますが、全て生えてくるとは限らず、時期も順番も人によりまちまちですが、20代のころから生えてくることが多いです。

親知らずによる悪影響


親知らずは歯肉を突き破って生えてくることになります。他の歯とは異なりまっすぐとは限らず、斜めであったり、他の歯を押して生えてくることが多いです。

位置も奥のほうですのできれいに歯磨きしようとしても難しく、鏡で確認しようにもうまく見えない位置にあり、また頬の肉との位置関係も近く、頬と頻繁に接触したり、頬の肉を噛んでしまう原因になりがちです。

親知らずが生えようとして周囲の歯肉が腫れる智歯周囲炎(ちししゅういえん)になると、痛みのあまり歯磨きや口腔ケアがおそるおそるになり、口の中全体の衛生状態が悪くなりがちです。

親知らずが原因で口内炎になる流れ


・1:親知らずが生えかける
・2:歯肉や周囲の歯に炎症が起きる
・3:口腔ケアができない
・4:口の衛生状態が悪化する
・5:親知らずとの接触により頬の粘膜が荒れる
・6:口内炎ができやすく、治りにくくなる

親知らずの抜歯後は口内炎ができやすい?


親知らずを抜歯すると必ず口内炎になるというわけではありませんが、親知らずの治療は通常の虫歯の処置より大掛かりな治療になりがちで、時には入院の上全身麻酔で処置をする必要があることもあります。

そのため、かなりの時間と根気が必要になり、食べたいものが食べられないストレスや、痛みによるストレスがかかってきます。こういったことから抜歯後に口内炎になる方もおられると考えられます。

親知らずによって出来る口内炎の治療方法


まずは親知らずの状態を把握し、このまま生えてくるのを待つのか、局所麻酔で抜歯や歯肉切開、切除を行うのか、それとも全身麻酔で抜歯するのかを決定します。

親知らずが頬の粘膜に接触し、接触した粘膜が繰り返し口内炎になっているような場合は、親知らずを除去することが治療にもなりますので、積極的に抜歯を行っていくことになります。

ストレスによる口内炎であれば、十分な睡眠やビタミン摂取をすすめ、抗生物質の薬を飲んだり、炎症を止める作用のある軟膏やパッチ薬を口内炎に塗ったりという治療も行います。

親知らずによって引き起こる症状


智歯周囲炎


親知らずが生えてくるときに、周囲の歯肉や粘膜、骨に炎症を生じる状態です。

通常の虫歯治療と同様、抗生物質や痛み止めの内服を行い、親知らずの状態によっては抜歯を検討します。

口臭


親知らずの周辺で起きた炎症、または親知らずの痛みのために、歯磨きや口腔ケアがおろそかになって口の中の衛生状態が悪くなるために口臭が生じます。

発熱


智歯周囲炎が広範囲の歯肉や骨に及ぶと、全身に炎症性物質が及び、発熱が生じます。

放置すると全身に細菌がおよび、敗血症や菌血症となることもあるので早めの治療が必要です。

親知らずによって出来る口内炎の予防対策


自分の親知らずの状態を知り、治療が必要であれば早期に治療を受ける

歯磨きや洗口剤の使用で口腔内を清潔に保つ

太りすぎると頬の粘膜と親知らずが接触しやすくなるため、体重コントロールを行う

最後に医師から一言


親知らずはそれ自身が痛いだけではなく、口の中全体に影響して口内炎を引き起こすこともあります。

奥歯の付近で異常を感じたら、早めに歯科や口腔外科で相談しましょう。

(監修:Doctors Me 医師)