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存在しないものを見せる魔法。

映像の技術力を判断基準とする、アカデミー視覚効果賞。かつては映画を盛り上げるための小道具的ポジションでしたが、今や俳優以外の全てがビジュアル・エフェクト(VFX)なんて作品もザラになってきました。

そんな現代の映画になくてはならない、むしろなければ映画が成り立たないくらい重要視される、視覚効果賞の歴代受賞作すべてをまとめた動画をご覧ください。



こちらはSploidが取り上げた、Burger Fictionの動画。

以前、2015年までの全受賞作がまとまった動画を紹介しましたが、今回の映像はこれに去年の受賞作である『エクス・マキナ』を加えただけの単純なものではなく、作品の約半分のシーンが変わっています。

登場している作品は以下の通りです。

1929年『つばさ』
1939年『雨ぞ降る』
1940年『バグダッドの盗賊』
1941年『空の要塞』
1942年『絶海の嵐』
1943年『特攻決戦隊』
1944年『東京上空三十秒』
1945年『ダニー・ケイの天国と地獄』
1946年『陽気な幽霊』
1947年『大地は怒る』
1948年『ジェニーの肖像』
1949年『猿人ジョー・ヤング』
1950年『月世界征服』
1951年『地球最後の日』
1952年『Plymouth Adventure』
1953年『宇宙戦争』
1954年『海底二万哩』
1955年『トコリの橋』
1956年『十戒』
1957年『眼下の敵』
1958年『親指トム』
1959年『ベン・ハー』
1960年『タイムマシン 80万年後の世界へ』
1961年『ナヴァロンの要塞』
1962年『史上最大の作戦』
1963年『クレオパトラ』
1964年『メリー・ポピンズ』
1965年『007 サンダーボール作戦』
1966年『ミクロの決死隊』
1967年『ドリトル先生不思議な旅』
1968年『2001年宇宙の旅』
1969年『宇宙からの脱出』
1970年『トラ・トラ・トラ!』
1971年『ベッドかざりとほうき』
1977年『スター・ウォーズ』
1978年『スーパーマン』
1979年『エイリアン』
1980年『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』
1981年『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』
1982年『E.T.』
1983年『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』
1984年『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』
1985年『コクーン』
1986年『エイリアン2』
1987年『インナースペース』
1988年『ロジャー・ラビット』
1989年『アビス』
1990年『トータル・リコール』
1991年『ターミネーター2』
1992年『永遠に美しく…』1993年『ジュラシック・パーク』
1994年『フォレスト・ガンプ/一期一会』
1995年『ベイブ』
1996年『インディペンデンス・デイ』
1997年『タイタニック』
1998年『奇蹟の輝き』
1999年『マトリックス』
2000年『グラデュエーター』
2001年『ロード・オブ・ザ・リング』
2002年『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』
2003年『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』
2004年『スパイダーマン2』
2005年『キング・コング』
2006年『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
2007年『ライラの冒険 黄金の羅針盤』
2008年『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
2009年『アバター』
2010年『インセプション』
2011年『ヒューゴの不思議な発明』
2012年『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
2013年『ゼロ・グラビティ』
2014年『インターステラー』
2015年『エクス・マキナ』

『スター・ウォーズ』旧3部作と『ロード・オブ・ザ・リング』3部作は、ともに3作すべてが受賞という、すばらしい結果を残しています。

特に『ロード〜』は2001年から3年連続! 1年おいて2005年には『キング・コング』も受賞しているので、当時のウェタ・デジタルがどれほど盛り上がったかは想像に難くありません。そりゃ、空港に巨大ゴラムも作っちゃいます。しかし、後の『スター・ウォーズ』3部作、『ホビット』3部作はどの作品も受賞していないというのが悲しい……。

2012年の『ライフ・オブ・パイ』は、 VFXを手がけたリズム&ヒューズがアカデミー賞視覚効果賞を受賞する11日前に倒産したことでも知られています。この業界、受賞=スタジオの金銭的成功にならないのがなんとも……。

ちょっと暗い話になっちゃいましたが、気を取り直して2016年のノミネート作は『バーニング・オーシャン』、『ドクター・ストレンジ』、『ジャングル・ブック』、『クボ・アンド・ザ・ツー・ストリングス』、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の5本です。

個人的な予想だと今年の受賞は、旧キャラクターたちの再現が印象的だった『ローグ・ワン』かなと思っていますが、ここ10年の流れでいくと『ジャングル・ブック』のような気もします。

さて、トロフィーはどの作品に? 気になる結果は日本時間の2月27日(月)午前10時から発表です。



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image: Gizmodo Sploid, YouTube
source: Gizmodo Sploid, YouTube
参考: Wellington International Airport

(中川真知子)