話題のポスター(協力:ACジャパン)

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今、とてもかわいい1枚のポスターがSNSで話題になっています。

それは、ACジャパンが制作した「日本盲導犬協会」のポスター。「盲導犬会議」というキャッチコピーで、5匹の犬がそれぞれ、「うちの人、僕とカフェに入れてほっとしてた」「うちなんて僕と出会って、10年ぶりに外出できたんだよ」など、自分の"ご主人"について語り合うシーンを描いています。

糸井重里さんも反応

話題のきっかけになったのはあるユーザーのTwitterへの投稿。

「たまにメトロの駅構内に貼ってあるこの盲導犬会議の広告、公共への啓発的な意義もさることながら、見るたびに幸せな気持ちになるのが本当によい。ここ数年で目にした広告の中で間違いなく一番好きだわ」

というつぶやきとともにポスターの画像を投稿すると、「感動しました。何時も御主人様の為に頑張ってくれている盲導犬さん達の会話に涙」「私も大好きな広告だワン」といった声が多数寄せられました。

さらに、この投稿をコピーライターの糸井重里さんが「格別に『腕をみせてやれ』とか意気込んでないのがいいな。」というコメントを付けてリツイート(2月16日)したことでさらに注目を集め、2017年2月20日16時現在、1万4000回以上リツイートされています。

このポスターは、2016年7月1日から駅などでの掲示がスタートしていました。当初から、

「か、可愛すぎるポスター 盲導犬は本当に尊敬する」(8月18日)
「盲導犬協会のポスター可愛くてなごむ。(10月2日)
「日本盲導犬協会の盲導犬会議っていうポスター。好きだよ。」(11月2日)

といった声があがっていたのですが、ここにきて著名人などのつぶやきで急速に注目が高まったようです。

レストランなどで「入れません」とお断り

話題になったことを受けて日本盲導犬協会のツイッターも、「ここ数日、インターネット上でこのポスターが話題になっているようで、大変うれしく思います! ありがとうございます!」と反応。

日本盲導犬協会の広報担当者は、「ネットで話題になっているということは、外部の人が教えてくれて初めて気が付いてびっくりしています。SNSの力で、短期間でたくさんの人に知ってもらえてありがたいし、うれしいです。1人でも多くの人にこのポスターを通じて、盲導犬とユーザーのことを考えてもらえたら」、と話します。

実は、ポスターに出演している犬たちはみんな現役で活躍する盲導犬で、小さくプレートに書かれた名前も"本名"なのだとか。

一見するととてもかわいいポスターですが、その背景には深刻な現状があります。

盲導犬を連れていると、買い物やレストランなどで「入れません」と断られてしまうという悲しい現状。盲導犬はペットとは異なり、訓練を受け、衛生面も管理されています。その上、「身体障害者補助犬法」という法律で社会に受け入れの義務があるとされていますが、まだまだ一般への認知は足りず、つらい思いをしているユーザーは少なくない――。

そんな現状を、盲導犬からの目線で、視覚に障害のあるユーザーとの「関係性」や「暮らしぶり」を伝えたいという思いで作られたそうです。

記者が学生時代にアルバイトをしていた飲食店でも、盲導犬への対応が分からず入店を拒否してしまったという報告があったことを思い出しました。

このポスターをきっかけに盲導犬がただのペットではなく、という正しい知識が広がるといいですね。