その名も「神送りの儀式」!なんと行司さんを投げちゃう、大相撲中継では見られない特別な儀式

写真拡大 (全3枚)

大相撲の場所が始まると楽しみなのは、毎日のNHK大相撲中継!相撲ブームと言われて久しい昨今では、欠かさず録画してご覧になるという方も多いのではないでしょうか。特に、表彰式や優勝力士インタビューなどが放送される千秋楽の放送は見逃せませんよね。

そんな大相撲中継には含まれていない、千秋楽ならではのとても大切な儀式があることをご存知でしょうか?千秋楽のチケットを取らない限りなかなか見ることのできない、レアな儀式をご紹介します!

表彰式やインタビューなどが済むと中継放送は終了しますが、国技館では引き続き「出世力士手打式」が行われます。これは来場所から番付に載る力士をお祝いするためのもの。土俵の上にぞろぞろと並んだ出世力士たちに行司さんからお神酒が振る舞われ、みんなで三本締めをします。この三本締めにはその場の観客も起立して参加しますので、初々しい力士たちの今後の奮闘を応援する一体感に包まれます。

「出世力士手打式」の後に行われるのは「神送りの儀式」。これは、場所の始まる前日に行われている「土俵祭」という儀式から繋がっています。

「土俵祭」とは立行司が祭主となって祝詞を奉上し、神様にお供え物をささげる行事。神様を土俵にお迎えして、場所中の安全・興行の成功・国家安泰・五穀豊穣…など様々なことを祈念するためのものです。このお祭では土俵の中央に穴をあけ、塩・昆布・するめ・勝栗・洗米・かやの実などの縁起物を埋めます。力士たちが激闘を繰り広げる土俵の中に、昆布やらするめやらが埋められていたとは驚きですよね!

無事に千秋楽を迎えたら、「土俵祭」でお迎えしていた神様には元の場所へ帰っていただかなければなりません。そのための儀式が「神送りの儀式」です。この儀式ではなんと、御幣を持った行司さんを出世力士たちが胴上げします!行司さんが大きな力士たちによって天に向かって放り投げられる様子は、なんだか微笑ましいものがありますね。胴上げの後には土俵祭の際に埋めていた物を掘り起こし、千秋楽の式次第が終了します。

出典:日本相撲協会公式twitter

神事である相撲は、厳粛なムードも魅力のひとつ。すべての儀式に意味が込められているので、知れば知るほど相撲のおもしろさに引き込まれてゆくようです。「土俵祭」は先着順で無料観覧できますので、機会があればぜひお出かけください!