かつて日本では動物をテーマにしたクイズ番組が人気を集めていたが、中国でも同様の番組があった。それは、北京電視台で1990年代から2000年代にかけて放送された「東芝動物楽園」だ。見ての通り、東芝の冠スポンサー番組である。当時、外国人留学生向けの中国語会話教科書にも出てくるほどの有名ぶりで、日本人としてなんとなく嬉しかったものである。(イメージ写真提供:123RF) 

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 かつて日本では動物をテーマにしたクイズ番組が人気を集めていたが、中国でも同様の番組があった。それは、北京電視台で1990年代から2000年代にかけて放送された「東芝動物楽園」だ。見ての通り、東芝の冠スポンサー番組である。当時、外国人留学生向けの中国語会話教科書にも出てくるほどの有名ぶりで、日本人としてなんとなく嬉しかったものである。

 中国メディア・今日頭条は18日、「中国人の『洗脳』に最も成功した日本のブランドが今、倒産の可能性を抱えている」とする記事を掲載した。

 記事は「かつて、テレビで女性が『東芝、東芝、新時代の東芝』と歌っていたCMを覚えているだろうか。そのころ、中国の高層ビルでは至るところで東芝のエレベーターを見かけた。東芝は多くの家電製品を初めて世に送り出し、東芝の家電を持つことがファッションとされた。東芝のノートパソコンはご自慢の一品だった。かつての東芝ブランドの威光は計り知れなかった」とし、中国において東芝のブランドがどれほど浸透し、愛されてきたかを説明した。

 そのうえで「しかし、最新の情報では米国の原子力発電事業で巨額の赤字が発生し、最も資産価値の高い半導体事業を売りに出す見通しだ。家電、医療事業に続き、事業売却によって損失を補てんすることが東芝の習慣になってしまっている」と紹介。東芝の半導体事業は「最後の切り札であり、最大の収入源になっていた」とし、「半導体業務の売却は、巨人・東芝の完全崩壊の前奏と言え、既存の再建計画に打撃を与える可能性がある」と解説している。

 「東芝」は日本国内のみならず中国人にも馴染みのブランドであり、日本同様その冠スポンサー番組を見ながら成長した世代が存在する。「盛者必衰」を意識せざるを得ない現在の東芝の状況に、複雑な思いを抱く中国人も少なくないことだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)