妊活という言葉が一般的に広まりつつある昨今、不妊に悩むカップルも少なくないそうです。そんなベビ待ちカップルに「ある梅酢が不妊に効果あり」という研究結果が発表され話題になったのをご存知でしょうか。気になる梅酢の効果を調べてみました。

不妊は他人事ではない時代

女性の社会進出や、晩婚化、共働き世帯の増加などにより、初産の平均年齢も年々上がってきています。加齢による生殖機能の衰えが緩やかな男性に比べ、女性の場合は生まれ持った卵胞の数が確実に減っていき、卵子の老化も加わって35歳くらいから生殖機能が落ちてきます。今や、カップルの7組に1組は不妊の悩みを抱えているという報告もあり、10年前に比べると不妊治療を受けた患者数は3倍に増えています。(1)

卵巣年齢と卵子の老化

不妊の原因は様々ですが、そのひとつに卵巣年齢が高いことと卵子の老化があります。女性が生まれ持ち、限りのある原子卵胞は毎月1個の卵子を排卵しますが、排卵以外にも毎日30〜40個の原子卵胞が消えていきます。残りの原子卵胞がどのくらいあるかの目安が卵巣年齢ですが、これは年齢より若い人もいれば、年齢よりも高い人もいて個人差があります。卵子の老化とは卵子の質が落ちてしまうこと。しかしどちらも食生活や生活習慣、治療で老化を抑制できる可能性があるのです。

梅の成分が卵子の老化を防いでくれる!

和歌山市の産婦人科病院と和歌山県立医科大の研究で、梅に含まれる成分が不妊治療に効果がある可能性が高いことが2014年に発表されました。梅に含まれるポリフェノールの一種である「3,4-DHBA」という成分が、卵子を包む膜の加齢による酸化を防いでくれるのです。研究を発表した産婦人科では、難治性の不妊患者に摂取してもらった結果、高い確率で妊娠に成功しているのを確認したそうです。この塩分を取り除いて濃縮した梅酢は「umu(ウム)」というサプリメントで販売されており、通販でも購入することができます。(2)

梅酢自体に様々な健康効果があることはわかっていますが、塩分が多いため摂取には注意が必要です。また、卵子の老化を防いでくれる「3,4-DHBA」の効果が立証されているのは「umu(ウム)」のみで、市販の梅酢に同じ効果があるかは医学的にはまだわかっていないそうです。

 参考文献(1)厚生労働省(2)ワノミライカ株式会社

writer:しゃけごはん