生まれた瞬間からスマホ?

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子どもの4人に1人が3歳までにスマホを使っていることが、BIGLOBEが2017年1月に実施した調査でわかりました。

小さい子どもにスマホを見せるのは、時代の流れでしょうか。

賛否両論、最新のメディア論調をまとめました。

24時間365日奮闘するママの助っ人

スマホは便利です。育児にとってもそれは同様。成長過程を写真や動画で記録したり、遠くに住むおじいちゃん・おばあちゃんと顔を見ながら会話をしたり、嫌いな歯磨きが楽しくなったり......。

手のひらサイズの四角い板1枚が、これら全てをやってのけるのです。外出する際、オムツ、哺乳瓶、着替えにタオル、それからおもちゃ、カメラは?......とかさばりがちなママのバッグを少し軽くもしてくれます。

BIGLOBEの調査では、

「静かにしなければいけない公共施設で、最後の手段としてスマホを使わせるという切り札があるだけで、気軽に子連れで利用できるようになった」(40歳女性・愛知県)
「迷子になった時にテレビ電話で解決した」(44歳男性・東京都) 

などの声が寄せられ、スマホが育児に必要不可欠なツールになっている実態がうかがえます。

一方で、スマホを育児に使うべきではないという反対派の声もあります。

代表的なものに、日本小児科医会のポスターがあります。

「スマホに子守りをさせないで!」と題されたポスターは2013年ごろから全国の多くの小児科医の壁に掲示されているもので、「ムズかる赤ちゃんに、子育てアプリの画面で応えることは、赤ちゃんの育ちをゆがめる可能性があります」「親子の会話や体験を共有する時間が奪われてしまいます」と、スマホが与える害を指摘します。

「スマホ 赤ちゃん」とネット検索して上位に上がるのも、反対派の意見です。視力やコミュニケーション能力、電磁波による悪影響などを指摘しています。子どもにスマホを与えるのは「プチ虐待」だとする意見や、スマホに子守を任せっぱなしの状態を意味する「スマ放置」という言葉も出現しました。

「罪悪感抱えながら活用、それでいい」

健康や発達に「害がある」と言われれば不安になります。それでも、一人で家事と育児を同時にこなすママや、公共の場での冷たい視線が気になるパパにとって、スマホは救世主。理想と現実のギャップに頭を悩ませる親は多いのではないでしょうか。

ことしに入り、大手メディアはネット上で、スマホと育児についての長文記事を相次いで公開しました。

NHKは1月下旬からネット限定で「『スマホ育児』ダメですか?」と題した連載特集を開始、2月19日にはYahoo! ニュースが「『スマホ育児』どう考える―――便利な子守ツールの実態と懸念」と題した特集記事を掲載しています。

両者に共通しているのは、スマホ育児に対して「一概にNOとは言えない」というスタンスを取っていることです。やりすぎは禁物とした上で、短時間の視聴では発達や健康に影響はないとする専門家の声や、スマホを利用せざるを得ないママやパパの置かれた社会的状況や思いを伝えています。

スマホを使う親の多くは罪悪感を抱えている、時間制限やルールを設けて活用するのならいいじゃないか、という論調です。

ここまで読んで、どう感じるでしょうか。電車に乗っていて、目の前で泣き叫んでいる子どもがいたら? その子が親のスマホを見て泣き止み、一心不乱に見始めたら――?

その場の出来事だけを捉えて「ダメ親!」と決めつけるのではなく、前後の流れに思いを巡らせる心のゆとりがあってもいいのかもしれませんね。