財務省が20日に発表した最新の貿易統計(速報)によると、17年1月の貿易収支(輸出額から輸入額を差し引いた値)は1兆869億円の赤字だった。貿易赤字になるのは5カ月ぶりのこと。輸出額は前年同月比1.3%増となる5兆4,219億円。2カ月連続で対前年同月比増となったが、一方で輸入額も同8.5%増の6兆5,088億円となり、25カ月ぶりに対前年同月比増に転じた。

 貿易統計は経済統計に関する国際条約及び関税法に基づき、輸出入された貨物について金額及び数量を品目別、国(地域)別等に示したもので、毎月公表されている。輸出は当該輸出貨物を積載する船舶又は航空機の出港の日、輸入は当該輸入貨物の輸入許可の日をもって計上される。

 地域別の貿易動向をみると、アメリカとの貿易収支は輸出が前年同月比6.6%減となる1兆540億円、輸入は同11.9%増となる6,547億円。差引3,993億円の黒字だが、黒字幅は同26.6%減となった。輸出の減少品目としては「自動車」(同10.1%減)、「半導体等電子部品」(同19.4%減)、「電気計測機器」(同14.0%減)等。輸入の増加品目としては「液化天然ガス(シェールガス由来の液化天然ガスで、初めて計上された)」、「穀物類」(同58.5%増)、「原動機」(同27.3%増)等。

 EUとの貿易収支は、輸出が前年同月比5.6%減となる5,965億円、輸入が同4.0%減となる6,913億円で、差引948億円の赤字(4カ月連続の赤字)。輸出の減少品目は「自動車」(同12.2%減)、「鉄鋼」(同54.1%減)、「有機化合物」(同16.2%減)等。輸入の増加品目としては「原動機」(同31.8%増)等。

 中国との貿易収支は、輸出が前年同月比3.1%増となる8,871億円、輸入が同7.2%増となる1兆7,964億円で、差引9,093億円の赤字(59カ月連続の赤字)となった。輸出の減少品目は「金属加工機械」(同50.9%減)、「非鉄金属」(同22.5%減)、「電算機類の部分品」(同29.6%減)等。輸入の増加品目は「衣類・同付属品」(同14.2%増)、「電算機類(含周辺機器)」(同5.3%増)、「重電機器」(同21.1%増)等。