ミラノ大聖堂前に植えられたヤシの木の幹(2017年2月19日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イタリア北部ミラノ(Milan)のシンボルであるミラノ大聖堂(ドゥオモ、Duomo)前に植えられたヤシの木の一部が19日未明、何者かに放火された。イタリア有数の大聖堂前に外来種のヤシを植樹したことは景観面などで議論を呼んでいるほか、イタリアの文化を侵害するものとして右派勢力の反発も招いている。

 14世紀にさかのぼる後期ゴシック様式のこの大聖堂のそばには16日、ヤシの木42本が植えられた。中には高さが5メートルに達するものある。19日にはこのうち3本が放火された。ただ、幹に大きな被害を受けたのは1本だけだった。

 前日の18日には、移民排斥や反欧州連合(EU)を掲げる右翼政党「北部同盟(Northern League)」と極右組織「カーサパウンド(CasaPound)」の主催による抗議行動が行われていた。デモ参加者はイタリア国旗を振り、大聖堂前の歴史的な広場が「アフリカ化」されると書いた大きな横断幕を掲げた。

 プロジェクトに反対している人たちは、ヤシの木が外来植物であることに加え、後援しているのが米コーヒーチェーン大手スターバックス(Starbucks)であることにも反発している。

 スターバックスはイタリア進出の準備を進めており、昔ながらの個人経営店が支えるイタリアのカフェ文化に正面から挑む形となっている。
【翻訳編集】AFPBB News