台湾では民進党の蔡英文政権により、中国大陸の共産党と距離を取る政策が取られている。台湾と大陸との関係が冷めるのに伴い、相対的に日本と台湾の距離が縮まりつつある。中国メディア・環球網は18日、「日本人が酒の席で、台湾人の『日本びいき』に対する本音を吐露した」とする、在日中国人学者による文章を掲載した。(イメージ写真提供:123RF) 

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 台湾では民進党の蔡英文政権により、中国大陸の共産党と距離を取る政策が取られている。台湾と大陸との関係が冷めるのに伴い、相対的に日本と台湾の距離が縮まりつつある。中国メディア・環球網は18日、「日本人が酒の席で、台湾人の『日本びいき』に対する本音を吐露した」とする、在日中国人学者による文章を掲載した。

 文章は「台湾人の『日本びいき』は有名であり、世界一とさえ称される。若者が日本のアニメ、ファッション、化粧品などの文化を好むゆえに『日本びいき』になっている」と説明する一方で、「一部の台湾人による『日本びいき』は、実は『媚日』なのである」と論じた。

 そして、台湾人における日本への態度は大きく分けて「日本統治時代に成長した、かつての『日本人』」と「台湾独立勢力の台頭を根源とするもの」の2つの種類に分けられると紹介。前者はマイノリティになっているが、後者は「意識のあるなしに関わりなく、中国人としてのアイデンティティを失ってしまっている」と主張している。

 一方で、常に酒を飲みながら語り合う日本の友人が、突然厳しい顔つきになって「よくわからないことがある。台湾は日本に数十年植民地化され、中国文化のパワーで台頭し、ここ数年は中国大陸から得たチャンスで経済や社会を発展させているのに、自分が知っている台湾人はみんな大陸に対してちっとも感謝の気持ちを持っていないのか」と尋ねたことを明かしたうえで、「この日本人の困惑は、日本人の『日本びいき台湾人』に対する本音の一部を示している。『台湾びいき』によって得られるものはリスペクトではなく、徹底的なべっ視なのだ」と論じた。

 台湾人の日本観に対する中国大陸側の「けん制」は、蔡政権の独立志向に変化が生まれない限り続くことになるだろう。しかし、政治的に日本とのつながりを強めようとする動きと、日本の文化や習慣を好む市民の嗜好とは別に論じる必要がある。それをすべてひっくるめて「日本に媚びている」と判断するのは、あまりにも乱暴だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)