3人の目の完全一致度に鳥肌…『ムーンライト』日本版ビジュアル
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 第74回ゴールデン・グローブ賞にて作品賞(ドラマ部門)受賞、第89回アカデミー賞では8部門にノミネートされている話題作『ムーンライト』の日本版ビジュアルが一挙公開され、これまで使われてきたメインビジュアルが“同じ瞳を持つ”3人の主人公の顔を貼り合わせた本作ならではのデザインであることが明らかになった。

 当時、ほぼ無名に等しかったバリー・ジェンキンス監督が手掛けた本作は、2016年のテルライド映画祭での上映を皮切りに、圧倒的な支持を得て北米で大ヒットを記録。ついには第89回アカデミー賞で作品賞を含む8部門にノミネートされ、注目を浴びている。色彩豊かな映像美と情緒的な音楽で、自分の居場所を探し求める主人公シャロンの姿を3つの時代に分けてつづった、これまでにないドラマだ。

 今回、そんな本編の構成を象徴するかのような、月明かりに照らされたそれぞれの時代のシャロンを写した3パターンのビジュアルがお披露目された。それにより、これまで使われていたメインビジュアルが、3つの時代のシャロンをつなぎ合わせたものであることが明らかに。それぞれの顔つきそのものは似てはいないものの、3つの顔を1つに合わせると、1人の人物として全く違和感がないことに驚かされる。

 それはジェンキンス監督がこだわった“瞳”に理由が隠されているのだろう。ジェンキンス監督は「お互いが一度も会わずに、同じ内面を持つ主人公を演じられる3人を見つけることがなによりも重要だった。3人は年齢も顔つきも違うが、共通する内なる感情があって、それを“瞳”で完璧に表現できたんだ。第3章の大人になったシャロンは筋肉という鎧を着ているが、彼の瞳に子供の頃のシャロンを感じさせるものがあれば、観客は絶対についてきてくれると思った。見た目がどんなに変わろうとも、中身はいつまでも少年のままなんだよ」と語っていた。

 また、各ビジュアルには、それぞれの時代の感情を象徴するコピーが添えられている。幼少期にシャロンの父親代わりになるフアンに言われた、シャロンの人生の礎となる言葉「月明かりで、おまえはブルーに輝く」。青年期に月が輝く夜の浜辺で友人のケヴィンに初めて胸の内を明かしたシャロンの言葉「泣きすぎて、自分が水滴になりそうだ」。成人期にケヴィンとの思いもよらない再会がきっかけで明かされた、シャロンがずっと胸に秘めていた想い「あの夜のことを、今でもずっと、覚えている」。そのときどきのシャロンの切ない感情を垣間見ることができる仕上がりになっている。

 併せて、本国予告編も公開。どうにもならない日常、胸を締め付ける痛み、初恋のような切なさ、いつまでも心に残る後悔といった、人種・年齢・セクシュアリティを超えた普遍的な感情が描かれており、観る者の心を惹きつける。(編集部・石神恵美子)

映画『ムーンライト』は4月、TOHOシネマズシャンテほか全国公開