真・4回転大陸選手権決着!羽生結弦氏は好リカバーを見せるも恒例の銀に留まり、平昌五輪では限界突破不可避な件。
すべてがいい方向に向かっていることは間違いない!

つねづね言っていることですが、アスリートにとっての至高の目標というのは「自己ベスト更新」だと思っています。相手に勝つというのは価値あることですが、最後はやはり自分だろうと。一番最後に待っているラスボスが自分であり、それはチカラある者ほど厳しさを増す戦いなのです。

羽生結弦という当代きってのアスリート、ジャンルのなかで歴史に名を残すほどの選手ともなれば、ラスボスである自分との戦いは壮絶なものとなります。過去の自分に完全に勝ったと自負するためには「世界新で五輪金」というムチャクチャな設定の勝利が必要となります。これはもう大変な難易度です。

ただ、それを達成してこそ本物だろうとも思います。

「世界新で五輪金」は、真に偉大な選手なら、ある。ウサイン・ボルトもそうです。マイケル・フェルプスもそうです。日本で言えば北島康介さんもそうでした。それが真に偉大な選手の姿であり、逆に言えば、それほどの逸材の限界を引き出すのが五輪という舞台でもあるのです。「五輪でなければこんなに頑張れない」からこその結果でもある。

その意味で、この四大陸選手権は非常にイイ結果だったと思います。羽生氏はトータル300点を超えるスコアを残しながら2位にとどまりました。決して悪い演技・悪いスコアではなかったけれども、負けた。あと1本4回転サルコウが決まっていれば勝てた試合ではあるものの、逆に言えば「全部やり切ってようやく勝てる」というところまでライバルは迫ってきているのです。

昨季のGPファイナルの頃には、もう誰も追いつけないのではないかと思う瞬間もありました。そして、嬉しく誇らしく思いつつ、それではつまらないなとも思いました。自分の限界に挑むには相手の強さというものが必要です。この領域までくるとライバルは敵ではなく、「自分」を倒すための味方となるのです。切磋琢磨。少しコケても勝てる相手、少し日和っても勝てるような五輪では、つまらないしもったいない。

一番怖いのは、負けることではなく、勝利だけを意識して限界への挑戦を止めてしまうことです。一生に一度、心技体のピークで挑める五輪に計算が働くようではいけない。安全策で勝ち取れるものなんて、タカが知れています。生涯で最高の輝きをそこで残してこそ、「これが史上最高の羽生結弦だ」と自他共に認める演技となってこそ、真の勝利と言えるはず。

大失敗するかもしれないけれど限界まで挑む「覚悟」。

羽生氏はこれまでもずっとそういう気持ちだったのかもしれませんが、僕のなかには足りなかった「覚悟」が、ようやく定まってきた、そんな想いです。相手はコケない。コケない相手には守ったら勝てない。でも自分がコケたらやっぱり勝てない。攻めて、やり切る、それしか道はない。一番最高のゴールにつながっている1本しかない道を行く。残り1年、自分を高めるために費やす覚悟、みなで共有して進めるってのは燃えますね!

ということで、「相手がコケるかも」という甘えを打ち消してくれた、19日のフジテレビ中継による「フィギュアスケート四大陸選手権 男子シングル・フリー」をチェックしていきましょう。


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どこまでこの戦いは進化していくのか。四大陸から集まった名うての選手たちの戦いのなかでも、さらにひときわハイレベルな戦いが待っていました。「真・4回転時代」の戦い。その舞台に立ち、さらに生き残れるのは世界でもほんのひとにぎりの選手だけ。

何人かの有資格者は、戦いの途中で舞台を降りていきました。4種5回の4回転ジャンプに挑んだ中国のボーヤン・ジンは2転倒を含む演技で「真」の壁に阻まれる。巧みなスケーティングで追走するカナダのパトリック・チャンは4回転サルコウの追加で何とか舞台に留まろうとした今季でしたが、やはり2種3回では数字上の苦しさがあるか。そのうえで2回の転倒が出てしまっては、もはやどうすることもできません。

「真」の決戦を演じたのは、日本の宇野昌磨・羽生結弦、そしてアメリカのネイサン・チェン。最終グループの最後に出てくる3人が、文字通りの最終決戦を演じていきます。次々にパーソナルベスト、シーズンベストを繰り出しながら互いを超えていくという、素晴らしく熾烈な最終決戦を。

まず先制攻撃を仕掛けたのは日本の宇野昌磨クン。公式戦では初挑戦となる4回転ループを決め、さらなる進化を見せる滑り出し。加点も含めて、強烈な一撃でした。そこから自慢の4回転フリップ、演技後半には2度の4回転トゥループと3種4回の4回転。

しかし、「真」はすべてをやり切ってこそ生き残れる厳しい戦い。この日、鬼門となったトリプルアクセルは2度挑んで2度転倒となり、コンビネーションにすることができません。忘れたわけではないのでしょうが、演技全体でコンボが1回しかないという構成は、やはり「真」の最終決戦においては厳しいか。

GPファイナルでもコンボを使い切らずに演技を終えるというところがあったりしましたが、そのあたりの咄嗟の対応力というのが、さらなる上昇へのカギとなりそう。本来の構成では転倒したトリプルアクセルが両方ともコンボだったようですが、コンボの回数を余らせている状況であれば、全日本で盛り込んだように最後のトリプルサルコウにトリプルトゥループをつけてもよかったところ。

5点増やしたところでメダルの色は変わらないとはいえ、五輪で取り逃がせば後悔しかない5点です。演技後半にすべてのコンボを持ってくる構成には、つけ損ねたときのリカバーの機会が少ないというリスクは当然あるわけで、技術力のみならずリスクに上手く対応する人間力も求められてきます。これからの1年、まだまだやれることがある。いわゆる「伸びしろ」ですね!

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つづいて登場は羽生結弦氏。冒頭の4回転ループをキレイに決めると、SPではミスとなった4回転サルコウもしっかりと決めます。つづくフライングからの足換えコンビネーションスピンでは、GPファイナルで見せたビールマン姿勢を抜く一幕も。SPでのギターソロの動きなどで感じてはいましたが、どうやら今大会は背中もしくは腰に不安を抱えているのでしょう。はたしてこの状態でどこまでやれるか。

すると演技後半に入ったところで大きなミスが。二度目の4回転サルコウが抜けて2回転となってしまいます。今季一度も理想通りに成功していない部分が、今大会もミスとなってしまいました。それでもミスを引きずらないのはさすが。つづく4回転トゥループはしっかりと決めると、トリプルアクセルからのコンボも決めて立て直し。

さらに、予定の演技では「3A+1Lo+3S」であろうジャンプを「4T+2T」に替え、本来ならトリプルルッツであった最後のジャンプもトリプルアクセルに変更。4回転が一本減ったぶんを構成の変更でリカバーしてきたのです。急遽投入したであろうコンボではセカンドジャンプをあえて2回転におさえ、「ジャンプ回数制限によってキックアウトされない」ための対応もされており、非常に冴えたリカバーでした。

惜しむらくは抜けて2回転となった4回転サルコウのあとに、ハーフループを跳んでしまったこと。本人談としては「ハーフループを跳んでから4回転サルコウに再挑戦しようとした」と言います。さらに、アクセルからのコンボでも4回転サルコウを入れようとしたという話もあり、サルコウリベンジに燃えていた様子がうかがわれます。ただ、さすがにそこはちょっとカーッとなってしまったのかなと思います。

コンビネーションにせず、抜けただけでこらえておけば一番最後のトリプルアクセルを実績ある「3A+1Lo+3S」にすることもできました。演技後半ボーナスを入れれば基礎点14.74までいける可能性を、基礎点9.35に留めてしまった。金を狙うワンチャンがまだあった。まぁ、「跳んでしまった失敗」と「コンボの回数をきっちり守った成功」ということで、プラマイゼロと考えないといけないですかね。

↓サルコウ先生さえ決まっていれば…!世界選手権でこのプログラムの完成を!


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最終演技者として登場したネイサン・チェン。勝利へのプレッシャー、最後というプレッシャー、直前に300点超えを叩きだした羽生氏からのプレッシャー、重苦しい場面であったはず。しかし、自分に打ち克った。4種5回の4回転。最初にジャンプが固まっていたり、最後にスピンが固まっていたり、舞踏としては極端なところもありますが、これを全部決められたら仕方ない。SPでの1本のサルコウの差、それが最後まで響いてくるというのは、「真・4回転時代」は凄まじいですね。

↓ちょっと前まで「4回転トゥループを決めるか、決めないか」って戦いだったのに!


ちょっと前って何だったんだろうな!

別の生き物がフィギュアやり始めたのかな!

いい戦いでした。最終的に「トータル300点超え」が複数出て、「300点超えたのに負けちゃった」というフィギュアスケートの新時代がココにありました。この競技は素晴らしい方向に向かっています。転んでも、リスクを犯しても、4回転を跳ばなければ未来はないと挑みつづけてきた先人たちの苦労が報われていくかのようです。

平昌五輪は、こんな名勝負を繰り広げた末の決着であってほしい。コケた回数の少ないほうが勝つのではなく、互いの限界を比べあったうえで勝つような、そんな決着であってくれたら勝っても負けても受け入れられる気がする。全員が史上最高の自分を見せられたら、全員が勝利者なのです。

↓というキレイごとを破壊していく「金くれっ!」というパワーワードwwwwwww

羽生氏:「いやー、勝てないかも!」
羽生氏:「緊張する!」
羽生氏:「メダルの色が決まる!」
羽生氏:「金がほしい!」
羽生氏:「金が!」
羽生氏:「金くれっ!」

素直で結構wwwwwwww

本人はそれでいい!キレイごとは他人に任せろ!

↓大会終了後には、元気を取り戻した樋口新葉さんと一緒に「金」ポーズ!

👌🏻💰 #thankyou

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悪の組織の幹部の顔wwwwwwwww

ナニワ金融道とかで見るヤツやwwwwww

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「金がほしい!」「金が!」「世界新出すから五輪の金くれっ!」