浦田役のビートたけしと佐久間役の山田孝之
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 俳優の山田孝之が、テレビ東京で今年放送されるビートたけし主演のドラマ特別企画「破獄」に出演することが明らかになった。作家・吉村昭の同名小説を30年ぶりにドラマ化する本作で山田は、丸刈りで天才脱獄犯役に挑戦。看守役を務めるたけしとの対決に挑んだ。

 本作は、関東大震災で妻と子供を失って生きる張り合いをなくし、脱獄阻止だけに命を燃やす一人の看守・浦田進(たけし)と、無尽蔵の生命力を発揮し、犯罪史上未曾有の脱獄を繰り返した無期懲役囚・佐久間清太郎(山田)の対決を描いたエンターテインメント大作。脚本・池端俊策、監督・深川栄洋のタッグが、2人の姿を通して、「命とは、生きるとは何か」「人と人の絆とは何か」を問いかける。

 山田演じる佐久間は、人間離れした身のこなしと腕力で脱獄を繰り返してきた懲役囚。小菅刑務所にいたころ、唯一優しくしてくれた看守の浦田を慕っており、ある日、収監されていた秋田の刑務所を脱獄して浦田の家を訪ね、人間扱いしない看守を訴えて欲しいと直訴。浦田の通報で捕まった佐久間は網走刑務所へ収監され、その後、浦田も看守長として網走に転任したことから、2人の長く奇妙な共生関係が始まる。

 「何があろうと生きてやる」という激しい生命力、幾度もの脱獄を可能にした圧倒的な体力や精神力を表現するため山田は、頭を丸めるだけでなく、厳しい食事制限と肉体改造を敢行し、他の仕事は全て断って役に没頭。撮影前の心境を「これは心身共にボロボロになるだろうなと思いましたが、不思議なもので挑戦したくなるんですよね」と振り返る。

 たけしとは意外にも今回が初共演。「ビートたけしさんとは今までご縁が無くお会いするのは今回が初めてでした。北野武さんとしてもお会いできる日を楽しみにしています」と監督・俳優としてのタッグにも期待をかけた。

 同局の田淵俊彦プロデューサーによると、脚本の池端と佐久間役を決める際、2人そろって即座に山田の名前をあげたといい、「山田さん演じる佐久間の心の中には『絶対に生き抜いてやる』という執念が居座っている」と絶賛。「その演技は期待通り、狂気や痛いほどの凄烈さに満ちている。視聴者の皆さんも画面を通じてその“誰にも真似のできない力強さ”そしてその裏側にある“いとおしいまでの弱さ”を確かめてほしい。きっと驚くはずだ」と語っている。(編集部・入倉功一)