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2月20日は「アレルギーの日」。アレルギーといえば、花粉症や食物アレルギーを想像する人が多いが、かつて深刻なアレルギー疾患といえば、「ぜんそく」だった。発作を起こした患者は猛烈に苦しみ、最悪な場合、死にも至る病だからだ。現在、薬物治療が進化し、多くのぜんそくはコントロールが可能な病気となった。ところが、医師の中には、きちんとした診断ができず、「重度なぜんそく」については95%が誤診とされている。その実態について、アレルギー治療に強い医療機関として全国的に知られる相模原病院アレルギー科の谷口正実医師に聞いた。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

副作用による骨粗しょう症で
亡くなる人は少なくない

 (可哀そうに、まだ若いのに、こんなになるまで…)

 谷口正実医師(アレルギー科、呼吸器内科)は眉をひそめた。

「重症のぜんそく」で、地方病院から国立病院機構 相模原病院に紹介されてきたその女性(20代)は、車イスに載せられ、老婆のように生気がなかった。不自然な肥満体、脊椎(背骨)が折れており、腰痛がひどい。咳込むたびにきしむ肋骨には、ヒビが入っている可能性がある。

 強力なステロイド剤の内服を長期間続けた結果、副作用による重度の骨粗鬆症に陥っていた。肥満も、典型的な副作用の症状だ。

 しかも谷口医師の診立てはぜんそくではなく、「VCD(ボーカル・コード・ディスファンクション)=声帯機能不全」、自分の意志とは関係なく「声帯が閉まり、呼吸困難を起こす」という病気だった。

 聴診器をあてると、ぜんそく患者と同じようにヒューヒューと音がする。このため、「重度のぜんそく」と誤診されてしまったようだ。

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