映画『ハワーズ・エンド』ポスターより抜粋
 - Kevin Winter / Getty Images

写真拡大

 英BBCが2015年12月にゴーサインを出した映画『ハワーズ・エンド』のテレビドラマ化がようやく前進し、ついにキャスティングが発表されたことをDeadlineが報じた。

 本作は、映画版とその原作であるE・M・フォスターさんの小説を基に製作されるドラマ。小説は、20世紀初めのイギリスにおける社会と階級の情勢が、知的で理想主義的なシュレーゲル家、裕福なウィルコックス家、労働階級のバスト家の三つの家族を通して描かれている。1992年に公開された映画は作品賞、主演女優賞などを含む9部門でアカデミー賞にノミネートされ、主演女優賞、脚色賞、美術賞を受賞した。

 今回、映画版でエマ・トンプソンが演じたマーガレット・シュレーゲル役には、テレビドラマ「エージェント・カーター」のヘイリー・アトウェルがキャスティングされ、アンソニー・ホプキンスが演じたヘンリー・J・ウィルコックスを「リッパー・ストリート」のマシュー・マクファディンが演じるとのこと。また、『イントゥ・ザ・ウッズ』のトレイシー・ウルマンがジュリー叔母さんを演じる。

 ドラマは4部作のミニシリーズで、脚色を担当するのは『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で第89回アカデミー賞脚本賞にノミネートされているケネス・ロナーガン。BBCのエグゼクティブプロデューサー、ルーシー・リッチャーは、ロナーガンの脚色は新たな視聴者に驚きと喜びをもたらすだろうと言っている。(澤田理沙)