■軽量化に成功したロードスターRF

新型ロードスターRFは、エレガントなファストバックが魅力ですが、ソフトトップと比較して全体で約110kgの重量アップとなっています。それでも電動化としては軽く済んでおり、マツダの技術力の高さが伺えます。

主な内訳は、RFユニット単体で約45kg増。またRF化に伴い2Lエンジン搭載で約15kg、ブレーキ&タイヤのサイズアップで約15kgの増量となっています。RFは、RFユニットの重量増と、その対策としてエンジンと足回りの強化が施されていることがわかります。

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また通常ならプラットフォームの補強を要するところですが、逆にルーフやリッドによってリア剛性が上がりすぎたため、トンネルメンバーをやや弱くして、剛性バランスを取っています。

■RFユニットは、アルミと鋼板&グラスファイバー素材を活用

RFユニットは、フロントルーフをアルミ合金にして軽量化をはかるとともに、ミドルルーフでは剛性確保のために鋼板製を採用。キャノピー状のリアルーフには、鋼板にグラスファイバーを張った素材を使うなど、素材を使い分けることで軽量化と剛性を両立しています。

RF本体の開閉には全部で5つのモーターが使われており、複数のパーツが美しくオーバーラップして動作するように協調制御しています。また従来は手動だったルーフのロック&解除も、フルオート化を実現しました。

ちなみにキャノピー・リアサイドの窓のような造形は、バイオプラスチック製のガーニッシュで、デザイン上のアクセントとなっています。

■2Lエンジンは縦置きでパワーアップ

エンジンは、ソフトトップの1.5Lから2Lに排気量をアップ。主力ユニットを一部変更して、縦置きフロントミッドに搭載しています。タコ足と称される4-2-1集合排気マニフォールドで掃気を促進することで、高圧縮比13を達成。また縦置きによるスペースを活用して、タコ足を最適化することで更なるパワーアップを実現しました。

足回りでは、重量対策としてタイヤのサイズアップとブレーキの口径アップを実施。サスペンションは、フロントがダブルウィシュボーンとリアがマルチリンクの贅沢な構成はそのままに、バネ定数やブッシュの最適化でチューンしています。

なお最近話題のGベクタリングは、駆動と操舵を兼ねるFF向けの技術なので採用されていません。「いろいろ試しているところ」とのことだから、将来はFR向けの機能が追加されるかもしれませんネ。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

第546弾新型ロードスターRFのすべて (より深く知りたい方はこちらがオススメ)
http://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=9341

新型ロードスターRFを軽量に仕立てるための対策とは!?(http://clicccar.com/2017/02/19/444677/)