シンガポールで、日本占領時代の歴史を紹介する展示会の看板を覆う作業員(2017年2月17日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】シンガポールが第2次世界大戦(World War II)中に日本に占領されていた歴史を紹介する展示会の名称が、国民の抗議を受けて変更されることになった。

 当時英国の植民地だったシンガポールが旧日本軍の進攻で陥落してから75年に当たる15日に始まったこの展示会は、当初「Syonan Gallery: War and Its Legacies」(昭南ギャラリー:戦争とその遺産)という名称だったが、日本が占領したシンガポールにつけた名称「昭南」を使用した点について、親や祖父母の世代を含む大勢の国民から抗議の声が上がった。

 ヤーコブ・イブラヒム(Yaacob Ibrahim)情報通信相は17日、フェイスブック(Facebook)への投稿で「日本占領下で著しい苦痛を味わい、ご家族を亡くされた方々の感情を尊重しなければならない」と陳謝し、展示会の名称を「Surviving the Japanese Occupation: War and its Legacies」(日本の占領を生き延びる:戦争とその遺産)に変更すると表明した。

 またヤーコブ氏は、当初の展示会名称に「昭南」という単語を使ったのは日本による占領を容認しているからではないかとの指摘について、そのようなことはないと否定した。

 旧日本軍は1942年2月にシンガポールを占領し、英国軍は手痛い敗北を喫した。日本の占領は約3年続き、歴史家や生存者によると、この期間に18〜50歳の中国系5万人が殺害されたという。

 ヤーコブ氏は、展示内容は「忘れてはならない、そして若い世代に伝えればならない歴史上のつらく悲劇的な時代を捉えている」ものであり一切変更していないと述べた。
【翻訳編集】AFPBB News