植田真梨恵の『ロンリーナイト マジックスペル』ライブツアーが閉幕した

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メジャー2枚目のアルバム『ロンリーナイト マジックスペル』を引っ提げたツアー「植田真梨恵LIVE TOUR 2017[ロンリーナイトマジックスペル]」が、2月18日に大阪・味園ユニバースでツアーファイナルを迎えた。

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ツーツツツーツー…モールス信号が響き始めると、ステージにバンドメンバーが姿を見せ、最後にゆっくりと間をあけて植田真梨恵が登場。一気にフロアが歓声に包まれた。

不思議な世界の余韻を断ち切るようにドラムフィルが鳴り響き、3rdシングル「わかんないのはいやだ」でライブの幕が開け、一気に引き込まれていく。

インディーズ時代の楽曲を挟んで、昨夏の赤坂BLITZでのあふれるシャボン玉も記憶に新しい「ふれたら消えてしまう」と序盤でシングル曲を畳み掛ける。

華奢な体にテレキャスターデラックスが似合う。味園ユニバースに集まったファンを見渡すように視線を向け、大阪が自分にとってとても大切な場所であること、故郷・福岡から出てきてもう10年がたったこと、そして10年たった今夜、こうしてここ味園ユニバースでこんなに多くの人々と過ごしていることがとても不思議だと思うことを感慨深げに語る植田。

「悪い夢」「おおかみ少年」「ペースト」とミディアムナンバーを中心に聴かせた後は、遠い未来のことでもなくて今ここにあるものだけを抱きしめている曲、自分とは何者だろう、“本物”とは何だろうと思いながら曲を作っていた頃の曲と語り、インディーズ時代の名バラード「愛おしい今日」を披露。

中盤では、ピアノの西村広文を残してバンドメンバーが去り、ピアノとアコギ、そして歌というシンプルな編成で、「夢を信じられなくなりそうだった時に作った曲です」と語り「僕の夢」を。続けて2人だけで「ハイリゲンシュタットの遺書」「変革の気、蜂蜜の夕陽」と立て続けに演奏した。

そぎ落とされた編成だからこその余白と張りつめた空気感と、何よりもより表情を増した植田の歌声が胸に刺さる。

再びバンドメンバーがステージに戻り、アルバム収録曲「I was Dreamin' C U Darlin’」。アウトロでは楽器が1つずつ抜け、最後に残された植田のハミングが静かに空間に消えていくと、突然、ウエスタン風のSEが流れ、照明が落ちる。

再び照らされたステージには、テンガロンハットをかぶった植田と馬のマスクをつけたギタリスト。出発を叫ぶような陽気なかけ声からアコギをかき鳴らし「WHO R U ?」へ。植田のとにかく楽しげな表情。ギターとピアニカがユニゾンで競うように歌うと歓声が上がり、その後も「パエリア」をモチーフに野菜のレプリカをキャッチボールしたり、ライブ終盤には色とりどりのレーザー光線が飛び出し、夢幻感がさらに加速した。

キックに乗せて、バンドメンバー紹介からのシンガロング。満を持して、アルバムのリードトラックでもあるバラード「ダイニング」、そして犬の鳴き声から始まる「犬は犬小屋に帰る」で両手を振って1つになると、本編最後を締めたのは冬の雪原を白い煙をまといながら駆け抜けていくSLを思わせる「JOURNEY」。

アウトロに向かって、植田とバンドメンバーがステージ中央に集まり、体中でグルーブを体現しているかのように1つになり、最高潮のままライブ本編は終わりを告げた。

アンコールではインディーズ時代の名曲「メリーゴーランド」そして、レーザーが縦横無尽に駆け巡るパレードのような光景が広がった「カルカテレパシー」。

最後に「ロンリーナイトマジックスペルツアー、終幕!」と叫び、'17年1月13日に東京・SHIBUYA TSUTAYA O-EASTで幕を開けたツアーがとうとう幕を閉じた。

植田が「ライブを見ながら、皆さんが幼い頃を思い出すようなライブにしたい」と語っていたが、今現在、夢の真っただ中にいるために生活している場所でのファイナルということもあったからか、植田自身が「歌手になりたい」という夢を追い掛けてきた自分の足跡を振り返っているようなライブだったようだ。

夢をたくさん集めたアルバム『ロンリーナイト マジックスペル』のファイナルにふさわしい、昔からの多くの人の夢がたくさん詰まった味園ユニバースという場所で、幻想的な夢世界も、植田が生きて、今まさに歩いている未来に続く夢も、全ての夢がそこにあるツアーファイナルにふさわしい2時間強だった。ステージの上の植田は美しく輝きを放っていた。

なお、植田は来月も「HAPPY JACK、SANUKI ROCK」に参加、初夏には映画「トモシビ」への出演も決まっており、'17年も止まることなく、夢の詰まった作品をたくさん届けて、自分自身の夢もかなえていきそうだ。