アイデアの「絶対領域」で勝利をつかめ!

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アイデアを守るだけでなく、攻めに転じるための一手があります。それは、いちばん魅力的な部分だけを見せることで、あなたのアイデアの価値が最大限に高まる戦略です。

絶対領域とは?

唐突で恐縮ですが、「チラリズム」という言葉を聞かれたとき、みなさんはどのように反応されますか?
「チラリと見えるエロティシズム」を短くした言葉ですが、今はあまり使われないそうですね。
その代わりに使われているのが「絶対領域」という言葉だそうです。狭義では、ミニスカートとひざ上ハイソックスの間に見える太ももの部分を差すものだとか。

人を惹きつけるための戦略/h2> 要するに、露出部分はわずか15cmほどと、「パンプスにミニスカート」などにくらべて、格段に少ないのに、それが最大限に魅力的に見える、というわけです。 さらに、服は黒やグレーのような「素肌と対比する色の濃いものがよい」とされ、絶対領域を極限まで引き立てるために「それ以外の箇所の露出は極力少なくするのがよい」とされているとまで聞けば、その姿勢に脱帽するしかありません。

味わえるけど作り方がわからない魅力

でも、この考え方は知財にも共通します。
知財には絵画、音楽、映画、小説といった「表現すること」そのものに意味があるものもありますが、うなぎ屋さんの「秘伝のタレ」やラーメン屋さんの「門外不出のスープレシピ」などのアイデアもあります。
後者の共通点は「味わえるけど、作り方はわからない」ところ。つまり、見せるところと見せないところが厳然とされているから、商品がより魅力的に見えるし、真似されづらいので競争力が保てる、というわけです。

守りすぎず出しすぎずがコツ

「もっとも魅力的に見える部分だけを最小限、戦略的に見せる」。この手法を取り入れることで、大切なアイデアをただ厳重に金庫に隠しておくだけではなく、最大限有効に使うことができる。この場合の「有効」とは、「お金になる」ということです。
知財業界では、この一手を「オープン・クローズ戦略」と呼びます。経済産業省が発行した『ものづくり白書2013』では、この「オープン・クローズ戦略」が推奨されました。

最大限の効果を得る戦略

ここまでお話ししてきたように、特許を取れば自動的に、そのアイデアを誰も使わなくなる保証があるわけではありません。
でも、私が提唱するアイデアの「絶対領域」は、真似されたくない大切なアイデアを「見せない、出さない、話さない」という方法でしっかりとガードし、見せてもよい部分のみを最低限見せ、最大限の効果を得る、という方法です。

【まとめ】

・露出が少なく対比が活きるほど魅力を感じる「絶対領域」。
・知財も同じく、守りすぎず出しすぎないから競争力が保てる。
・あなたのアイデアが最大限にお金を生む「オープンクローズ戦略」。要チェックですね!
★ 参考図書『レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?』
著者:新井信昭(あらい・のぶあき)