批評をビジネスに応用する

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文章は誰にでも書けるものです。ただ、人に伝わる文章を書くのは難しいといえるでしょう。文章をもとにした誤解は日々生じているといえます。

批評の入門書?

川崎昌平による『はじめての批評:勇気を出して主張するための文章術』には、主張をともなう文章の書き方がていねいに解説されています。著者は、既存の文章読本のありかたに疑問を投げかけます。自分の感性を大切にせよといったものがあったかとおもえば、一方で達人の文章に学べといった投げやりな提案しかしていないからです。著者は文章を構成する要素を、句読点や助詞といったものにまで分解しながら、的確な批評文の書き方をレクチャーします。これは、批評だけでなく、ビジネスにおける文章作成や学校のレポート課題などにも応用できるでしょう。

若い人に向けた言葉

著者は大学などで若い人に文章の書き方や編集論などを教えることがあり、言葉の双方向性に疑問を抱いているのではないかと考えます。ネットなどで多くの文章や写真などを発信する一方で、他人の言葉を受け取らなければいけない。そのほとんどが取るに足らないものである、そうした現状に縛られているのではないかと。著者の主張にはうなずけるところがあります。そうした言葉過剰、つながり過剰の時代の中で、的確な文章を書くための処方箋が本書には記されています。