藤島孝也、33歳。広告の仕事をしているオレは、仕事柄とても季節のイベントには敏感。バレンタインも例外ではなく、お菓子メーカーなどは2月14日に向けた大きなプロジェクトが展開されるし、お菓子メーカーに限らず2月に行なわれるのイベントはバレンタインを意識したものが急増するのだ。

仕事のことだけを考えれば、1年の中でもかなり盛り上がり、街中にハートがあふれ、何だか華やかになることは悪くない。日本の年中行事のひとつとして定着しているし、楽しみにしている人が多いことを考えるととても楽しいイベントなのだろう。

でも本音を言わせてもらうと、仕事柄、大きな声では言えないのだが、バレンタインは製菓会社の陰謀だと思ってしまう。

好きな子がいる女子や彼氏がいる女子にとっては楽しいイベントかもしれないけど、男性にとっては必ずしも全員がうれしいイベントだとは思っていない。少なくともオレはそう思う!

もちろん女の子からプレゼントをもらえることはうれしいのだが、なんだかそのプレゼントに意図があることを知ってしまうと面倒に思ってしまうのだ。

このチョコ、明らかにお返し目当てじゃないか!? 

グループが一緒だからとりあえず渡しておくね……的な

いいものあげているけど勘違いするな〜的な……

いろいろ意味が込められていそうだし、このプレゼントに含まれる意味を読み取れという挑戦状的な雰囲気も、どうも苦手なのだ。

そして何よりお返しの商品を探すのが面倒。親しい子には食事に行ったときに奢るとかで済ませたりしているけど、とにかく気を使う。

もちろん、付き合っている彼女にプレゼントを用意することは楽しいことだが、それはホワイトデーでなくてもいいと思ってしまう。クリスマスで奮発しているのだからそれで十分ではないか!? とも思ってしまう(笑)。

こんなオレはやさぐれているのだろうか。 

そんなバレンタイン反対派のオレだったが、今年は意外にも悪くないバレンタインデーとなった! どんなバレンタインだったかって!?

意外と平日でも悪くない⁉ 始めて感じた今年のバレンタインだったが……。

パートナーがいる時にもらう義理チョコは、正直面倒なものでしかなかった。彼女には誰に何をもらったかを説明しないといけないし、お返しは探さないといけないし……。

でも今年は特定のパートナーがいないバレンタイン。正直それはそれで面倒だな〜と思っていたのだが、やっぱりもらってイヤな気はしないものだった。

オレ、最近変わったのかな……結婚願望も出てきちゃったし(笑)。

そこで今回はオレがもらったバレンタインギフトを紹介しよう。男としてどんなチョコレートがうれしいか……まあオレの独断ではあるが、語らせてもらおう。

まずは朝、会社に行くとさっそく同じチームの女子からチョコレートが配られた。

今回は『キットカットショコラトリー』の贅沢キットカット2枚。コンビニでよく買うキットカットではなく、専門店限定のキットカットはさすがにウマい! 義理とはっきりわかる上に、話題にもなるうれしいチョイスだった。ちなみにオレは「抹茶&きなこ」と「モレゾン」をセレクト。これは義理チョコの中でもかなりオレ的にヒットなギフトだった!

20代の後輩からは、『ゴディバ』のミニギフトが配れらた。ミニギフトといえどもゴディバだったらそこそこの出費だろうな……とかお財布事情を察してしまう(笑)。どうやら20代前半の子たちは、学生時代もクラス全員に配るような習慣があったようで、会社でもフロアの男性全員、20人くらいに配っていた。もちろん『ゴディバ』様なので味は申し分なし! 普段自分では買わないものだから、こちらもうれしいいただきものだった。それに配りながら社内の人とコミュニケーションを取っている姿を見たら、何だか微笑ましくも思えた。

同期の亜美からは、なんと手作りのチョコレートをもらってしまった。「暴飲暴食をしている孝也にはコレね! 豆腐入りの生チョコ!! いくつ食べてもカロリー気にしなくていいから!!」と言って渡されたのだが、キレイにラッピングされたチョコレートを見ると、ちょっと本気か!? と思ってしまったのだが……。イマドキ手作りチョコレートで告白なんてないよな……(笑)。でもやっぱり自分だけのために作ってくれたかと思うと、うれしいものだ。

元同僚の佑香からは、バレンタインデー前日であったが、ちょうど昔の仲間と飲む機会があり、その帰り道にもらった。年上らしく、ベルギーの老舗チョコレートブランド『デルレイ』の3粒のチョコレート。ダイヤモンドのショコラのが2粒に、真っ赤なハートのショコラが1粒。なんだか若干気持ちが込められている気がしたが、あえて触れずにありがたくいただいた。

付き合いのあるPR会社の人からは、『デメル』。広告を担当するメーカーさんからは、『ピエールエルメ』や『リンツ』のチョコレートと、この時期しか食べないような有名ブランドのショコラアソートがズラリ。ちなみにこれらは「みなさんで〜」というスタイルで1人1〜2粒配られたが、この時期ならではの会社のおやつとなった。

そして今回、人生初! なんと男性からももらってしまったのだ!! 取引先のメーカーの男性からのチョコレートは『ラ・メゾン・デュ・ショコラ』のもの。しかもなぜかオレ、個人宛にだった。これは何チョコ!? ……深く考えると少々怖いので、ただのご挨拶品としていただいたのだが……。

なんだか予想外の出来事に、ドキッとしてしまった(笑)。 

バレンタインの翌日、友人と飲んだ席でその話をすると、「あ〜あるある! 最近はご挨拶チョコって感じで男から男へも渡すらしいよ。でも大抵みんなで……ってスタイルだと思うけどね(笑)」とのこと。どうやらビジネスでもちょっとした手土産として渡されているらしい。

さて、今年も意外と多くの収穫があった。となると、次に考えなくてはいけないのがホワイトデー。

やっぱり面倒くさいというのが正直な気持ちだが、そうも言ってられない。面倒とはいえ、やはり「さすが孝也!」と思われたい欲もある(笑)。さっそくお返しの候補を決めることにしたのだが、それについてはその2でチェックしてほしい。