賛否両論、あっていいんです。
 - 写真:尾藤能暢

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 アニメ化、舞台化もされた人気コミックを映画化した『一週間フレンズ。』で、記憶障害を持つヒロインの香織を演じた川口春奈が、コミック実写に対する心構えや考えを語った。

 ドラマから映画化もされた「桜蘭高校ホスト部」、福士蒼汰と共演した『好きっていいなよ。』、林遣都と共演した『にがくてあまい』などに続き、人気コミックが原作の実写映画化に挑んだ川口。観客として、自分が出演しない作品でも、漫画を原作とする作品を観ることが多いという彼女だが、オリジナルに“寄せる”“近づける”ということばかり考えていた以前に比べ、「そこに囚われず、まったく同じにする必要はないと思うようになった」とのこと。それは原作者や原作のファン、それぞれが持つイメージが違うのは当然だと気づいたことによる。そして、「実写化される意味合いも考えながら、自分に何が求められているか? 自分にしかない表現をどう出して、どう伝えられるか?」という女優として、自身の考えが変化したことを熱く語った。

 本作では、髪型や制服などの香織のビジュアル面にこだわりながらも、複雑な彼女の心情をいちばん大切にしたという。その理由を「しっかり演じないと成立しないキャラクター」と分析し、これまで演じてきた女子高生役との違いもあり、新たに自分の殻を破る作品にしたかったと、本作への強い思いを明かした。

 ちなみに、相手役となる長谷を演じたのは、彼女以上にコミック実写化経験が多い山崎賢人。「この作品だけでなく、ほかの作品でも熱量というか、熱いものを感じさせてくれる俳優さん。共演者としてとても刺激的でしたし、山崎さんの影響で自分もいい芝居ができたと思います」と彼の熱量に引っ張られたことも少なくなかったようだ。そんな雰囲気から出来上がった、悩み葛藤する香織に優しく寄り添う長谷とのシーンは、本作最大のみどころといってもいいだろう。(取材・文:くれい響)
 
映画『一週間フレンズ。』は全国公開中