ゼロックス杯では浦和相手に2失点。昌子はディフェンスリーダーとして小さくない責任を感じている。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト 写真部)

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[FUJI XEROX SUPER CUP 2017]鹿島 3-2 浦和/2017年2月18日/日産スタジアム
 
 鹿島アントラーズは最終的に3-2で勝ち切ったとはいえ、2-0の状況から追い付かれ、浦和レッズに一時は同点にされた。
 
 鹿島のCB昌子源は試合後、「2-0が一番怖いとよく言われますが、その通りにしてしまった。完全に逆転されるムードだった。(原因は)集中力……ではない気がする。ナオ(植田直通)とたくさん話した」と気を引き締めた。
 
 その心に宿っているのは、ディフェンスリーダーとしての責任、自覚だ。昨年6月には15年在籍の重鎮・青木剛(サガン鳥栖へ)、年末にはファン・ソッコ(天津泰達へ)が退団。それでも今オフはCB補強がなかったため、今季は24歳にしてCB陣では最年長となった。
 
「去年はソッコがいて、色々と声をかけてくれました。今年も周りにはソガさん(曽ケ端準)、(西)大伍くん、(山本)脩斗くんは年上だし、指示を出してくれます。でも、センターバックだと僕はナオ、マチ(町田浩樹)、ブエノよりも試合経験が多いし、年齢も上なんですよ。やっぱり自然と責任感は出てきますね」
 
 昨季も事実上の守備の柱だったが、今季は文字通りのディフェンスリーダーの看板を背負う。だからこそ、さらなる確実性と粘り強さを自身に求めている。
 
「まず、1対1で簡単に抜かれない。どっからでも来いよ、全部跳ね返したるみたいなオーラを出せたら良いですよね。究極を言えば、相手が1対1を避ける、自分がいたらバックパスをするみたいな形がいい。それと、仮に抜かれても、粘り強く最後まで食らい付く。カッコ悪いかもしれないけど、必死さを周りに見せなアカン。そういう立場になってきた」
 
 秋田豊、奥野僚右、岩政大樹、大岩剛、中田浩二など、鹿島の黄金時代にはいつも強力な日本人CBが君臨してきた。2015年からは秋田と岩政も背負った伝統の3番を受け継ぎ、入団7年目の今季は、偉大なる先人たち同じくディフェンスラインをまとめながら、後輩たちの良き見本となることも求められる。
 
 自身の若かりし頃を、「自分も1、2、3年目はひよっ子やった(笑)。大樹さん、浩二さん、剛さんにいつも同じこと言われて……。なんでそこで足が出んねん、何回同じミスするねんって」と振り返った昌子は、「町田くん(入団2年目の19歳)なんかは、プレーを盗もうと必死みたいだよね?」と問われると、ニヤリと笑った。
 
「たしかにマチは足の出し方とかが、自分に少し似てきた。あいつは足が長いし、自分なりの守り方を確立できたらもっともっと良くなると思う」
 
 最終ラインのまとめ役、そして後輩の手ほどき――。ディフェンスリーダーとしての矜持を胸に、昌子が鹿島を牽引する。
 
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
 
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