2017年2月16日、韓国・聯合ニュースによると、韓国南部の村で、工事をしていた建設業者が誤って墓地を壊してしまう事件が起こった。

全羅南道(チョルラナムド)海南(ヘナム)に住むチョンさん(49)は今月10日、海南警察署近くの墓地にある家族の墓を見て仰天、その場に座り込んでしまった。父・祖父・祖母・叔父の墓4基がこつぜんと姿を消していたのだ。チョンさんの父親は他界してまだ2年、「親族をこんなとんでもない目に遭わせてしまい申し訳ない限りだ」と肩を落とした。同じ村に住むパクさん(43)の父親の墓も同様になくなっており、H建設会社が2019年に完成予定のマンションの地ならし工事中に掘り起こし破壊したことが判明した。パクさんは「墓に何かあってはならないと思い、前日作業員らに『気を付けてほしい』とお願いまでしたのに」と怒りをあらわにしている。

チョンさんによれば、消えてしまった墓は全部で19基とみられるという。被害者らは14日、無断で墓を壊したとして同社を警察に告訴した。同社関係者も「作業員らがチョン氏一族の墓を改葬対象の墓と勘違いして壊してしまった」と過ちを認めており、「壊した墓4基の遺骨は近くに葬ってある状態。チョンさん家族と協議して墓を原状回復させたい」「壊した墓はこの他にも5基あると把握しているが、他にもないか確認する予定。われわれのミスであるだけに、遺族と協議して円満な対策を講じていきたい」と説明している。

事件を受け、韓国のネットユーザーからは「知ってて壊したに決まってる(笑)」「事前に納得させるのは大変だから、とりあえずミスしたことにして後で妥協してもらう方がずっと楽。罰金を数百万ウォン払えばいいだけ」と建設会社のたくらみを疑うコメントや、「お墓を壊すなんて。壊したやつは3代にわたって呪われろ」「あまりにもひどい。会社には莫大(ばくだい)な罰金を科してほしい」と厳重な処罰を求めるコメントが多く寄せられている。

一方で、「もともと自分たちの土地じゃないのにお墓をつくったこと自体間違いかも…」「韓国のおかしな墓地法によると、他人の土地でもお墓をつくって20年過ぎたら合法になるからね」など、墓を取り巻く韓国の複雑な法律の一面がうかがえるコメントも寄せられた。

韓国は近年まで土葬が一般的で、特に地方では丸く盛り土をした小さな円墳のような墓を数多く見掛ける。土地不足の問題などから現在では火葬が増加しているものの、今回被害に遭った墓はすべて旧来の形状のものとみられる。(翻訳・編集/松村)