18日、TBS「バース・デイ」では、「相撲界を去った元力士の第2の人生」として、若き日の朝青龍や千代大海に勝った彩豪や、「貴花田キラー」として名を馳せた三杉里の現在を伝えた。

彩豪こと墨谷一義氏は、小学生の頃から人一倍大きく、中学で勧められた相撲大会に出場すると、相撲は未経験ながら関東大会に進出。これを見た元富士櫻・中村親方からスカウトされると、中学卒業後、中村部屋に入門した。

すると僅か5年で十両に昇進、20歳で関取に。この頃、墨谷氏は当時19歳の千代大海と激しい相撲を繰り広げたことで話題になったが、その後、肘や腰、股関節を痛め、幕下に陥落。それでも24歳で迎えた幕下優勝決定戦では、デビューしたばかりの朝青龍を破っている。

それでも発作性喘息を患い、29歳で相撲は諦めることに。当時を振り返った墨谷氏は「泣きましたね。その時は。結構声を出して泣きました。湯船の中に潜って」と話すと、引退後については「中学しか出ていないというのはどこかにコンプレックスを抱えながら、やっぱり下に見て話してくる方もいらっしゃるので。自分としては、そういう人と話した時にわからないことがないように経済のこととかもしっかり勉強した」などと語った。

そんな墨谷氏は、現在リフォームを行う建築会社の社長になっている。引退後、工務店を経営する父に弟子入りし、経験を積み、資格取得に励んだ後に独立した。会社の事務所には大銀杏を飾っており、番組のカメラに「気持ちが引き締まる。元力士だったんだなって。あの時の気持ちを忘れないように(大銀杏を)置いて頑張ってます」と語った。

また、番組後半では、1990年代の相撲ブームで「貴花田キラー」として人気を集めた三杉里(岡本公似氏)を特集。36歳で700勝を達成し、引退後は自分の部屋を持とうと夢見るも、その矢先の2006年9月に規定が変更したことで、その夢が実を結ぶことはなかった。

相撲界を離れた失意の岡本氏は、現役時代に体を見てもらっていた整体師・井芹茂氏との縁により、44歳で整体の専門学校に入学。47歳で整体院「ごっつハンド」を中野に開業した。

「プライドがある。プライドって見せるものではないから自分の中にあればいい。(厳しい世界でやってきた)そういうプライドがあるから、なんでもできると思ってやる」という岡本氏は、「俺、中卒だよ。でも今まで生きてきた自信がある」と笑顔を見せた。