お化粧をするにあたって、目は大事なポイントとなりますよね。「目は口ほどに物を言う」ともいいますが、化粧によって目力が与えられると、顔全体の印象をがらっと変えてしまいます。でもついがんばりすぎて、眼球に触れるギリギリのところまで化粧をしてしまい、目の障害を起こすことがあります。

マイボーム腺の働きとは

普通、目とは放っておいても常に潤っているもの。それはまばたきするたびに涙によって潤されるからです。しかもマイボーム腺から油分が分泌されて、涙を油膜で覆い蒸発を防いでいるのです。マイボーム腺とは上下まぶたに数十個ある分泌腺です。そして肉眼では見えないくらいの、油分が分泌される小さな穴が、まつげが生えている部分の内側(眼球に近い部分)と、下まぶたの縁に点々とあるのです。

アイメイクと深い関係があるマイボーム腺炎

マイボーム腺の機能がおちると目に障害が現れ始めます。油分が足りなくなり目が乾燥してドライアイになりやすく、その結果、黒目が傷つきやすくなったり、細菌感染しやすくなります。もともとマイボーム腺の働きが悪くなるのは、加齢と体質的な原因による場合がほとんどでした。

しかし最近では若い世代の女性にマイボーム腺炎が増えているそうです。それは女性の化粧が関係しており、眼球ギリギリのまぶたのふちまで化粧をすることで、マイボーム腺をふさいでしまうのが原因です。特にアイライナーやアートメイク、あるいはまつ毛のエクステンションの施術時に、接着剤がマイボーム腺に触れてふさいでしまうことで起こります。

マイボーム腺の分泌口をふさがないように!

マイボーム腺炎にならないようするためには、分泌口を清潔にしておくことが肝心です。アイメイクをしたときは、必ずその日のうちにきれいに落とすようにしましょう。また目を蒸しタオルや専用のホットアイマスクで温めると、マイボーム腺の働きを促進して、マイボーム腺の詰まりを予防する効果があります。お化粧の仕方を変えることも大切です。いつものアイメイクを薄めにするのは抵抗があるかもしれません。しかし目の健康を考えるなら、まぶたのきわまで化粧をするのは控えた方がよいでしょう。

マイボーム腺の分泌口をを塗りつぶしてしまうような化粧を続けていると、いずれ目の異常があらわれる可能性が高くなります。それにまぶたぎわの化粧は化粧品が目の中に入りやすく、化粧品の刺激による目の障害を起こしやすくなります。一度マイボーム腺を傷つけてしまうと、回復させるのが困難といいます。目はとてもデリケート、アイメイクをするときは気をつけてみてくださいね。

 参考文献公益社団法人 日本眼科医会

writer:Akina