2ゴールを挙げた遠藤。先制点の直接FKは見事だった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

[FUJI XEROX SUPER CUP 2017]鹿島 3-2 浦和/2017年2月18日/日産スタジアム
 
 まずは1冠を獲っただけ――。ミックスゾーンを足早に去る遠藤康の後姿は、そう言っているようだった。
 
 2月18日に行なわれたゼロックス・スーパーカップの浦和戦。右MFで先発した遠藤は、39分に鮮やかな直接FKを沈めて鹿島に先制点をもたらし、さらに43分にはこぼれ球に詰めて追加点を挙げた。前半だけで2得点。決勝点となった3点目こそ途中出場の鈴木優磨に譲ったが、2ゴールを挙げたレフティの存在感は際立っていた。
 
 それでも、遠藤の顔は晴れない。
 
「勝ったことは良かったけど、内容は全然良くなかったし、うちら(鹿島)らしい戦い方はできなかったかなと思います」
 
 チームの、自分の理想には遥か遠いパフォーマンスをしてしまった。その反省の念が、勝利の喜びに勝っていたのだ。
 
 ふたつのゴールを決めながらも満足できないのは、高みを見据えているからだ。常勝軍団で11年のキャリアを過ごしてきた遠藤は貪欲だ。昨シーズンに続くJ1の連覇、そしてクラブ初となるACL制覇へ。まだまだ止まる気はない。