DAZNがJリーグ開幕に向けて開始した新しい広告キャンペーン「For You 〜J.LEAGUEを、共に高みへ。〜」(DAZNの報道資料より)

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■DAZNとは?

 DAZN(ダ・ゾーン)とはスポーツ専用のインターネット配信チャンネルで、2017シーズンからスカパーに変わりJリーグの放映権を勝ち取った。JリーグとDAZNが結んだ放映権契約金は10年間で2,100億円という破格の金額。Jリーグ、日本サッカー界の新たな幕開けに注目される。

■DAZNの契約により劇的に変わること

 DAZNとの大型契約がもたらすであろう影響力はとてつもなく大きい。無視できないのはなんといっても資金力だろう。2,100億円という莫大な放映料は、リーグ順位による報奨金の分配などを大幅に引き上げる。

 今まではいい順位だろうが悪い順位だろうがJリーグの分配金はなだらかだった。しかし2017年からは強いチームには高い分配金を、弱いチームには低い分配金を与える方針を打ち出した。それによりもしかしたらJリーグ内で格差ができてしまうかもしれない。だが逆を言えば強いチームはとことん強くなる。

 昨年鹿島アントラーズがレアルマドリードを追い詰めた影響は少なからずあるだろう。「強いチームの戦力を充実させアジアチャンピオンをJリーグから誕生させる」。「世界の強豪チームに勝とう」という意志が見られた気がした。

■競争力強化によりワールドクラスの選手が増える?

 強いチームへ高分配、弱いチームへ低分配ということとなれば、強いチームはいい選手をそろえる土壌ができる。先日ヴィッセル神戸がドイツ人のサイドアタッカーであるポドルスキを年俸6億円という多額の契約金で迎え入れた。こういうことがざらにできてしまうのだ。

 Jリーグ開幕当初にジーコ、リネカー、リトバルスキーを獲得したような時代がまた来るかもしれない。恐らくポドルスキの獲得は序章に過ぎず今後ワールドクラスの選手が日本に集結することだろう。

■転換期が訪れる予感

 日本サッカー界のレベルが劇的に飛躍したことは何度かあった。まずはJリーグの開幕。これにより日本サッカー界は大きな転換期を迎えた。

 1998年フランスワールドカップ出場したことも大きな変化と言える。それまで1度もワールドカップに出場したことが無かったのにも関わらず、98年以降は出場するのが当たり前という状態になった。2002年日韓共同のワールドカップももちろん転換期の一つだ。ワールドカップ自国開催。サッカーファンではない人たちも取り込むことができたしスタジアムの巨大化にも成功した。2010年の南アフリカワールドカップではアウェーで初めて決勝トーナメントに出場した。日本人選手が自信を持つことができたし、海外のチームに競り勝つという感覚を養えた大会だ。

 そして今回、DAZNとの契約による大型資金調達の確保が成功した。世界の一流選手を招くことにより周りの選手のレベルも上がることだろう。もしかしたらJリーグ開幕当初並み、もしくはそれ以上の変化をもたらすかもしれない。