7年ぶり6度目の富士ゼロックススーパー杯制覇を達成した鹿島

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[2.18 富士ゼロックススーパー杯 鹿島3-2浦和 日産ス]

 2017シーズンの幕開けを告げる富士ゼロックススーパー杯が18日、日産スタジアムで開催され、昨季のJ1王者で天皇杯との2冠を達成した鹿島アントラーズとJ1年間2位の浦和レッズが対戦した。昨季のチャンピオンシップ決勝の再現となった一戦は鹿島が3-2で競り勝ち、リベンジを狙った浦和を返り討ち。7年ぶり6度目の富士ゼロックススーパー杯制覇を飾った。

 鹿島はFWペドロ・ジュニオール、MFレオ・シルバ、DF三竿雄斗、GKクォン・スンテの新戦力4選手が先発した。浦和も今季、湘南から完全移籍で加入したMF菊池大介が左ウイングバックで先発。一方、MF柏木陽介がケガで欠場したほか、21日に敵地で行われるACL第1節ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦を見据え、DF槙野智章がメンバー外、FW興梠慎三、MF関根貴大らもベンチスタートとなった。[スタメン&布陣はコチラ]

 最初のチャンスは浦和。前半13分、右サイドからMF駒井善成がドリブルで切れ込み、PA内にこぼれたボールをFWズラタンが落とすと、攻撃参加してきたMF青木拓矢が左足を振り抜いたが、枠を捉えられなかった。

 一方の鹿島は前半21分に決定機を迎える。中盤で青木のパスミスを奪ってカウンターを仕掛けると、レオ・シルバがドリブルで持ち上がり、最後はFW金崎夢生が右足で狙い澄ましたミドルシュート。GK西川周作が左手で弾いたボールは右ポストを叩き、惜しくも先制点とはならなかった。

 徐々に流れを引き寄せる鹿島は前半28分にもMF土居聖真の浮き球のパスから金崎が左サイドを抜け出す。クロスは中央のペドロには合わなかったが、逆サイドから走り込んだMF遠藤康が右足でシュート。しかし、ここも西川が右足で止めるビッグセーブを見せた。

 西川の牙城をなかなか崩せずにいた鹿島だが、前半39分、中央やや右寄りの位置でFKを獲得すると、遠藤が左足でゴール右隅に流し込む直接FKを決め、先制点。壁の上を越えてきた鮮やかなFKに、さすがの西川も一歩も動けなかった。

 直後の前半40分にも土居のシュートがクロスバーを直撃するなど猛攻を見せる鹿島は同43分、カウンターから土居のノールックパスに反応した金崎がPA内左から右足でシュート。右ポストを叩いた跳ね返りを遠藤が右足で押し込み、2-0とリードを広げて前半を折り返した。

 2点ビハインドの浦和は後半開始からFW李忠成に代えて興梠を投入し、反撃に出るが、後半15分、MF武藤雄樹から縦パスを受けたズラタンのシュートはゴール右へ。同18分にも駒井の右クロスにズラタンが合わせるチャンスをつくったが、ヘディングシュートはゴール左に外れた。

 浦和は後半19分、菊池に代えて関根、駒井に代えてMF長澤和輝を投入し、交代枠を使い切る。関根は右ウイングバックの位置に入り、長澤は青木とダブルボランチを形成。MF阿部勇樹がボランチから左ストッパー、DF宇賀神友弥が左ストッパーから左ウイングバックにそれぞれポジションを変えた。

 鹿島も後半20分に最初のカードを切り、金崎に代わってFW鈴木優磨がピッチに入る。直後の21分にはDF西大伍の右クロスに土居が頭で合わせるが、西川がセーブ。同24分、レオ・シルバを下げ、MF永木亮太を投入した。

 交代策が実ったのは浦和だった。後半27分、興梠がドリブルでPA内に仕掛けると、MF小笠原満男に倒され、PKを獲得。これを興梠が自らゴール右隅に沈め、1点を返した。その1分後の後半30分には関根の右クロスからズラタンがヘディングシュート。左ポストに当たった跳ね返りを武藤が左足で押し込んだ。

 わずか2分間の連続ゴールで2-2の同点に追いついた浦和。一方、連続失点で試合を振り出しに戻された鹿島だが、後半37分、三竿雄に代えてDF山本脩斗を投入すると、こちらも交代選手が結果を出した。後半38分、自陣から山本が左足でロングフィード。鈴木の前に体を入れたDF遠藤航は西川に任せようとしたが、左足のバックパスは小さくなり、鈴木がすかさず体を入れ替えて左足で流し込んだ。

 そのまま鹿島が3-2で逃げ切り、昨季の2冠王者が2017シーズン最初のタイトルを獲得。浦和としてはまさかの幕切れで、チャンピオンシップ決勝のリベンジならず、11年ぶりの富士ゼロックススーパー杯優勝も逃す結果となった。

(取材・文 西山紘平)