近畿大学は2017年2月15日、「笑い」がもたらす健康効果を医学的に解明する研究を開始すると発表した。

近大が吉本興業とNTT西日本(いずれも本社・大阪市)、健康機器メーカーのオムロン(本社・京都市)との共同で研究を行う。

笑いの測定方法の開発めざす

発表資料によると、笑いは日常的な動作だが国内外問わず研究があまり進んでいない。日本で患者が年々増加する精神疾患へのアプローチとして笑いの力を解決できないかと、4団体が協力体制を築いた。

研究を進めていくのは、(1)笑いが心身の健康に与える効果(2)笑いの測定方法の開発(3)笑いを取り入れてからの疾病発症率や生活習慣の変化といった有効性の調査、の3点。約20人の男女に2週間に1度、吉本興業が主催する「吉本新喜劇」や漫才を鑑賞してもらい、その前後で心理テストを行う。鑑賞中は表情の変化などのデータを取り、測定はオムロンが、その他心拍数などの測定はNTT西日本が、それぞれ技術協力する。

研究をもとに、2021年1月には近大附属病院や企業で実施するストレスマネジメントの実用化をめざす。また、精神疾患の患者に対する臨床研究を順次行う予定だ。