舞台挨拶に立った妻夫木聡と満島ひかり

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 第135回直木賞候補作になった貫井徳郎氏の小説を映画化した「愚行録」が2月18日、全国78スクリーンで公開初日を迎え、主演の妻夫木聡をはじめ共演の満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、中村倫也、メガホンをとった石川慶監督が東京・丸の内ピカデリーでの舞台挨拶に立った。

 未解決のエリートサラリーマン一家殺害事件を追う雑誌記者・田中(妻夫木)が、関係者たちの本性を目の当たりにする姿を通じ、羨望、嫉妬、駆け引きなど、誰もが日常的に積み重ねている“愚行”を映し出す。早朝の上映にも関わらず満場となった客席に向け、妻夫木は「明るい作品ではないかもしれません。しかし皆さんの心に確実に爪あとを残せる、今後の人生で『自分とは何か』を考えさせるパワーを持っています。しかと、スクリーンに引き込まれてください」と自信に満ちた言葉を投げかけた。

 さらに「妻夫木と満島、兄妹役の感想は」と問われると、妻夫木は「ひかりちゃんとは、話し合い抜きにして通じ合っている部分があると僕は思っています」。「悪人」「スマグラー おまえの未来を運べ」など共演作が多く、プライベートでも親交が深いからこそ「女優としても尊敬していますし、人間としても付き合いが長いので、いちいち話し合って構築していくよりも、感覚として一緒にいられると思った」と信頼をにじませると、満島も「同じくです。私も、妻夫木さんだったからこそです」と応じた。2人は互いにほほ笑み合い、妻夫木は満島の背中をポンと叩いていた。

 また登壇陣には、満島扮する妹・光子のセリフ「秘密って、大好き」にちなみ「自身の秘密は?」という質問が。満島は「映画に出始めのころ、ある監督さんに『素の表情をしてほしいからスタッフの顔を見て芝居して』と言われて。それから癖になって、ほとんどの現場でスタッフさんの顔を見て芝居しています。現場で目が合うのは、合わせているからなんです」と明かす。一方で市川は、3日前にぎっくり腰になったそうで「いま立っているのがやっと。コルセットをして針を刺した状態で、昨日まで出られるか怪しいくらいでしたが、皆と絶対に立ちたいと思ったので、気合いです」と語り、一同を驚かせていた。

 そして妻夫木は、「秘密にしているわけではないんですが」と前置きした上で「今日、勝負パンツです」と告白。場内が沸くなか「上手になんでもできるように『ジョーズ』のパンツ。お尻の部分にジョーズがいます。あまりにも履きすぎて穴が空いていて、先日、自分で縫いました」と赤裸々に話し、満島は「妻夫木さんが『ジョーズ』のパンツ履いているのを想像すると、面白すぎる」と腹を抱えて笑っていた。