20〜30代の独身女性の彼氏がいない確率が50%を超える今。いつの間にやら少数派になった彼氏持ちの女性の中には、彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちがいる。彼女たちが本命になれない原因は何なのでしょうか……。彼女たちの過去の恋愛から、その原因を探っていきます。

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今回お話を伺ったのは、大阪で派遣スタッフとして事務の仕事をしている遠藤絵里さん(仮名・30歳)。少し痛みが目立つ長い茶髪に、優しそうな下がった目が印象的な女性です。服装はカジュアルながら原色のハッキリした色が目立ちやや個性的ですが、持ち物は年季の入ったブランド物で固められており、服装とはややアンバランスさを感じます。そんな彼女のセカンド気質はどこにあるのか――。生い立ちや、学生時代の恋愛から話を伺っていきます。

「出身は広島で、両親と5歳年下の弟との4人家族です。弟とは歳がやや離れていたこともあり、小さい頃はよく弟の面倒を見ていました。つねに親からはしっかりしなさいとよく怒られていたこともあり、気づいたらしっかり者とみんなに思われていました。小学校や中学校では学級委員などに、立候補ではなく推薦で選ばれていましたから。家ではしっかりとした長女で、学校でも先生から信頼されている優等生で……。そんな外面のしがらみは窮屈に感じていたんですが、誰にも言えずに周りのイメージに合わせていた感じですね」

初めて彼氏ができたのはいつですか?

「高校1年生の時です。相手は小学校、中学校も一緒の同い年の幼馴染です。家も近所で、親同士も知り合いだったので、家族ぐるみの付き合いをしていたら突然相手からの告白で付き合いだしました。その時は特に好きじゃなかったんですが、この関係が壊れるのが怖くてOKした感じです。彼は特にカッコよくはなかったんですが、成績優秀で同じく真面目なタイプでした。

実はその時は他に好きな人がいたんですよ。スポーツ万能でちょっとバカで不真面目なタイプで、人気がある人でした。特にしゃべったこともないような人だったんですが、サッカー部でマンガのヒーローのようにカッコよかったので惹かれていた感じですね。でもその恋は誰にも言えずに、幼馴染と付き合った時に終わりました」

幼馴染の彼のことは徐々に好きになり、付き合いは大学進学しても続いたそうです。

「彼との付き合いは当然お互いの親との公認で、最初に付き合った学生時代の彼なのに別れてはいけないような無言の圧迫がありました。でも、彼との付き合いは単純に楽しかったんです。小さい頃から一緒ということもあり、彼には素の自分を見せられたと思います。一緒に放課後買い物に行ったり、休みの日にどちらかの家でゲームをしたりしましたね。それに親公認だったこともあり、旅行も2人で行かせてもらいました。お互いの親は反対せずに、お金も出してくれたのでもう婚約している状態だったのかもしれません。そして3年生になり大学進学を考えた時、彼が関西の有名大学へ行くということで、私も同じ関西の短大へ指定校推薦で進みました。一人暮らしを始めることについても親の反対はまったくありませんでした。彼と一緒なら大丈夫と、私の両親は彼のことを心の底から信頼している感じでしたね」

一緒に大阪へ進学、そこで感じた開放感とは……!?

その後、彼は無事に有名大学へ合格。一緒に大阪に出ることになりました。

「一緒に大阪に出ましたが、もちろん一緒には暮らしていません。そこはお互いの親がさすがに世間体を気にしてか、別々になりました。家探しの時はお互いの母親と私たちの4人で大阪へ行き家を決めた不思議な感じでしたね。私は女性専用の賃貸で、彼はそこから5分ほどのアパートに決まりました。そんな感じで始まった大学生活でしたが、やはり距離もあり親の目が届かなかったので、本当に楽でしたね。それに大阪は地方から集まっている子たちがたくさんいて、たまたま出席番号が近くで仲良くなったグループは個性的な人たちの集まりだったので、自分はその中でおとなしいタイプと分類されていました。でもそれが心地良かったんです。もう真面目なキャラを演じずにみんなに合わせればいいんだと、本当に楽になりました。彼とも順調で、週に3度ほどどちらかの家に行って夜は過ごすような半同棲みたいになっていました。この時期が生まれてから初めてのんびり過ごせた気がします。でも、開放的な気分になっていたのは、私だけではなく彼もだったみたいで……」

家が近所で、親公認の仲。そんな幼馴染の彼との付き合いは強く望んでいないものの、続くと思っていた……。

「しっかりしなければいけない」という外面からの解放を感じていたのは、自分だけじゃなかった。大阪という都会で開放的になった彼がとった、意外な行動とは……!?〜その2〜に続きます。