中古車販売店などで、新車ではない「未使用車」というものが売られていることがあります。新車や中古車とは何が違うのでしょうか。

「アウトレット」とはちがう 中古車店で売られる「未使用車」

 電器店などでは、展示品が「アウトレット」として割引価格で販売されることがあります。クルマではどうでしょうか。新車ディーラーにおいても、展示車や試乗車ならば、おトクに買えるのではないかと思っている人もいるかもしれません。

販売されている中古車のイメージ(写真出典:Albertus Engbers/123RF)。

 しかしクルマの場合、試乗車は「中古車」として扱われ、新車として販売されることはありません。一方で展示車は、新車として在庫車と同様に扱われます。

 他方、中古車販売店では「未使用車」というものが売られています。新車ではない、つまり中古車ではあるものの“未使用”というクルマですが、これはどういった位置づけのものなのでしょうか。

「未使用車」なるものができるワケ

「未使用車」とは、車両登録から1年未満、走行距離100km未満で、誰も購入していないクルマのことです。

 ある未使用車専門店によると、価格は「メーカーや車種によりますが、新車と比べて20〜30%ほど安い」といいます。購入後に車両登録する必要がある新車に比べて重量税がかからず、乗り出し時の金銭的負担が軽減されることなどもメリットだそうです。

 未使用車の車両登録は多くの場合、新車ディーラー自身によって行われています。年式の変わり目で新車販売が落ち込む傾向のある12月や決算月、モデルチェンジ前などに、在庫ぶんを車両登録して中古車市場に放出するのだといいます。

 前出の未使用車専門店は「未使用車は軽自動車や小型車が多く、成約を受けてから生産することが多い大型車や高級車は少ない傾向があります」と話します。

 一方、デメリットとしては、新車に比べ初回車検までの期間が短いことが挙げられます。というのも、初回車検は「初回登録月から3年」と決められており、新車の場合は一般的に納車の直前に車両登録されますが、未使用車の場合、あくまで新車ディーラーなどによって登録された時点が初回登録になるからです。よって、たとえば購入した時点で車検まで2年強しか残っていない、などということが考えられます。

 また、中古車と同様に現品限りのため、色やグレードは選べません。

【表】新車、未使用車、中古車のメリット・デメリット

新車と比べて価格が安い未使用車は中古車の一種。それぞれにメリットとデメリットが存在する(乗りものニュース編集部で作成)。