日米首脳会談によって、いくぶん問題はマイルド化されたとはいえ、自動車販売台数における日米間の格差というのは明確になっています。とくにアメ車(アメリカ産、アメリカブランドのクルマ)の日本での販売台数は圧倒的に少なく、ドイツ車など欧州車にも差をつけられています。

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だからといってアメ車がクルマとして魅力がないわけではありません。とくにスーパースポーツ系モデルにおいては、むしろアメ車のコストパフォーマンスは際立っています。

アメリカンスポーツカーの代表格といえば「シボレー・コルベット」。その数値をライバルと比較してみましょう。

いま、日本に正規輸入されているコルベットは、Z51、グランスポーツ、Z06の3種類。いずれも6.2リッターV8エンジンを搭載しています(Z06はスーパーチャージャー過給)。それぞれの最高出力とメーカー希望小売価格は次の通り。

Z51 343kW 994万円〜
グランスポーツ 343kW 1210万円〜
Z06 485kW 1468万円〜

最低でも1000万円近い価格となっていますから、お手頃とは感じづらい面もありますが、ライバルと比較すると、その値段はリーズナブルにも見えてきます。

たとえば国産車として唯一といえるスーパースポーツ「日産GT-R」の最高出力とメーカー希望小売価格は次のようになっているのです。

ピュアエディション 419kW 996万840円
プレミアムエディション 419kW 1170万5040円
ブラックエディション 419kW 1186万9200円
トラックエディション 419kW 1369万9800円
NISMO 441kW 1870万200円

駆動方式(コルベットはFR、GT-Rは4WD)やエンジンの違いもあるので単純比較はナンセンスかもしれませんが、ベースグレードで比べるとコルベットのほうがGT-Rよりお安くなっています。また最上級グレードでもコルベットの最高出力と価格設定の関係はリーズナブルに感じます。

日本国内で正規に販売されているスーパースポーツ系モデルで、もっともコストパフォーマンスに優れていると思われるGT-Rよりもリーズナブルといえるシボレー・コルベット。そのほかのスーパースポーツとも比べてみましょう。

まず、生産国でいうとアメ車にも分類できるホンダNSX。ご存知の通り、V6ツインターボをミッドシップに搭載、前後にモーター駆動をプラスしたハイブリッドスーパースポーツです。

NSX 427kW(システム出力) 2370万円

フロントのモーター駆動によるスーパーハンドリングという世界唯一のストロングポイントを持つNSXですが、最高出力と価格だけで見ると、コルベットZ06と比べて割高感は否めません。

では、ドイツ勢のスーパースポーツはどうなっているでしょうか。メルセデス、BMW、ポルシェからそれぞれライバルと目されるモデルをピックアップしてみます。

まずは4.0リッターV8ツインターボのメルセデスAMG GTの数値を見てみましょう。

AMG GT 340kW 1650万円
AMG GT-S 375kW 1930万円

つづいて、3.0リッター直列6気筒エンジンを積むBMW M4クーペ。


M4クーペ 317kW 1103万円〜
M4クーペGTS 368kW 1972万円

最後に、3.0リッター水平対向6気筒ターボに生まれ変わったポルシェ911から2輪駆動のグレードをピックアップ。


カレラ 272kW 1244万円〜
カレラS 309kW 1519万円〜
カレラGTS 331kW 1750万円

スーパースポーツモデルについては、数値だけで魅力をはかれないため、最高出力と価格だけで比較することは無意味ともいえますが、それでも日本での販売価格を見比べると、シボレー・コルベットがバリュープライスの点においてライバルをリードしている面があるといえるのではないでしょうか。

コルベットをもってアメ車全般の話にはならないにせよ、価格面でのアドバンテージを持っているといえる一例ではないでしょうか。

(山本晋也)

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