16日、平昌(韓国)で行われたワールドカップスキージャンプで高梨沙羅が通算53勝目を挙げた。これは男女を通じて、スキージャンプワールドカップ史上最多タイ記録となる。まだ20歳になったばかりの高梨が、新記録はもちろん、今後どれだけ記録を伸ばすのかに期待が高まっている。そして、どこからそんな力が生まれているのかという点も、注目を集める。

 高梨沙羅と言えば、身長152センチと小柄で、最近ではCMでも頻繁に見かける通りの幼な顔のいかにも普通の女の子なのだ。そんな大記録を打ち立てるパワーが秘められているとは、俄かには感じられない。

 まずは、そのやる気に尽きる。普段はいかにもスポーツに取り組んでいそうな空気感も無く、最近はお化粧に励んでいそうなのもはっきり見て取れる。決して派手にガツガツしないながらも、努力はコツコツとこなしている。それがジャンプの試合となると、アップの時からまるで人を寄せ付けないようなオーラとなって現れるのだ。

 そして、ぶれない技術だ。それは4歳で始めたバレエの影響もある。身体のバランスを柔らかく常に一定に保ち続ける能力は、その頃から養われていたのであろう。精密機械のように同じジャンプを繰り返す事ができるからこその史上タイ記録の達成なのだ。