2016年2月15日、ベントレーモーターズジャパンが主力モデルであるコンチネンタルGT V8Sの日本限定特別仕様車「ムーンクラウド・エディション」を発表しました。販売台数は限定12台、価格は2410万円です。

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コンチネンタルGT V8Sムーンクラウド・エディションは、ベントレーモーターズの特別注文部門「マリナー」が手掛けたモデルで、これまでミュルザンヌやフライングスパーといった4ドアセダンにしか提供されていなかったデュオトーンペイントをクーペとして初めて採用したのが特徴です。

漆黒のOnyxと月の輝きをイメージさせるMoonbeamのデュオトーンのボディカラーは、目を奪われるほどの美しさを誇ります。Klein Blueをアクセントカラーに使用したベルガインテリアには、フラッグシップモデルのミュルザンヌにのみ提供されている「ヒドン・デライト」と呼ばれる仕様を採用しています。

助手席側のフェイシアには、真珠白色と現代的なグレーを組み合わせたジェオメトリック細工が施されています。足元には21インチのダークティントダレクショナルホイールを装着し、スポーティな印象を強めています。

ベントレーモーターズの特別注文部門であるマリナーは1559年に馬具屋としてスタートし、1900年にHJマリナーを創設します。1920年にはHJマリナーがベントレー車のボディを製造し、1959年にはロールスロイス・ベントレーに買収されます。現在はベントレー本社と同じクルーに工場を構えています。

このコンチネンタルGT V8Sムーンクラウド・エディションの発表会場には、マリナーが手掛けたベントレーの名車が展示されていました。グリーンのクルマは1950年製のベントレーマーク6スポーツサルーンです。ベントレーが初めて生産したスタンダードサルーンのシャシーにHJマリナーがオールアルミ製のスポーティかつモダンなスポーツサルーンを架装したスペシャルコーチワーク車両です。

そしてブラックが1960年製のベントレーS2コンチネンタルスポーツサルーンです。ベントレー史上初のV8エンジンを搭載したS2のスポーティ版シャシーとして用意されたのがS2コンチネンタルです。軽量なアルミボディを採用し、最高速度は時速約200kmを実現し、当時のハイウェイに君臨していました。展示された2台のベントレーはいずれもワクイミュージアムが所蔵する貴重なモデルです。


会場には特別仕様車を仕立てたマリナーの職人が製作したパーツをはじめ、多彩なペイント、レザー、ウッドパネルなどのコンビネーションの展示がなされていました。Made for you、顧客だけのベントレーを仕立ててくれるマリナーの存在こそ、目の肥えたベントレーユーザーを満足させてくれる秘訣なのかもしれません。

2016年はSUVモデルのベンテイガを導入し、日本国内の販売も過去最高を記録したベントレー。この特別仕様車のコンチネンタルGT V8Sムーンクラウド・エディションも即完売になるのは間違いないでしょう。

(萩原文博)

三味線の音色と共に公開された日本限定12台のベントレーコンチネンタルGTの特徴とは?(http://clicccar.com/2017/02/17/446117/)