パク・チャヌク監督を敬愛

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 パク・チャヌク監督が英人気作家サラ・ウォーターズ氏の小説「荊の城」を映画化した官能サスペンス「お嬢さん」のトークイベントが2月16日、東京・渋谷のユーロライブで行われた。この日は、柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎が共演した「ディストラクション・ベイビーズ」の真利子哲也監督が登壇し、作品の魅力を解説した。

 1939年の日本統治下の朝鮮半島を舞台に、4人の男女のし烈なだまし合いを3部構成で描く。詐欺グループに育てられた少女スッキ(キム・テリ)は、藤原伯爵と名乗る詐欺師(ハ・ジョンウ)と組み、日本文化を崇拝する富豪・上月(チョ・ジヌン)と令嬢・秀子(キム・ミニ)の財産を奪おうとする。韓国では成人映画(R19指定)のオープニング記録を更新し、観客動員約400万人を記録しているほか、世界の映画賞で73ノミネート、33受賞(2月8日現在)と結果を残している。

 事前情報なしで本作を鑑賞したという真利子監督は、「パク・チャヌク監督作品の中でもエンタメ性が高い。こんなに自由にやっていいんだ! と思いました」と刺激を受けた様子。登場人物が日本語を話す点に触れ「日本人としては多少の違和感はありますが、それも演出として取り入れていて、すごくユーモラスに見られる。実際に試写会では観客から笑いも起こっていました。パク監督は常に面白いことをされていて、美学を貫き通している。僕は無意識のうちにコンプライアンスを気にしちゃうことがあったけれど、表現のために必要であれば(美学を)貫き通さないといけない」と気合いをみなぎらせていた。

 10日に行われた、パク監督登壇の試写会イベントに観客として参加したそうで「イベントの場で(アルフレッド・)ヒッチコックの『めまい』だったり、成瀬巳喜男監督の『乱れる』だったり、パク監督の好きな映画を聞いて、本作にもパク監督の好きなものがすべて入っていると感じましたね。過激な作品であっても、映画愛が詰まっている」と考察。「女優さん2人に注目してほしい。3部構成というつくりも、物語が進むにつれて引き込まれて見入ってしまう。細部まで作りこまれているし、ベッドシーンも計算されている」とすっかり気に入った様子だった。

 「お嬢さん」は、3月3日から全国公開。R18+(18歳未満入場不可)指定。