空の安全はドローンが空から見守る! ANAとエアロセンスがドローンを使った機体整備点検作業を実験:旅人目線のデジタルレポ
▲風のある状況だったが、安定した飛行をしていた
▲オペレーション用のシステムで、コントローラーを使ったマニュアル操作にも切替可能
飛行実験は10分ほどで終了。撮影したデータはそのまま見るのではなく、サーバーへと送信され1枚の大きな写真へと合成したり、3Dへのモデリングといった編集作業が施されたりします。
▲PCでのモニタリング
▲撮影したデータはクラウドで編集作業が行なわれる
ANAとエアロセンスによる、ドローンを使った機体整備検証の様子です
ただし今回はあくまでも実験で、すぐにでもこのドローンを使った整備点検作業が正式に採用されるわけではありません。飛行機には機体の種類ごとに厳密な整備点検の方法が決まっています。たとえば今回実験に使ったB787も、メーカーのボーイング社が規定した整備点検方法があり、「ドローンを活用した機体整備点検作業」についてボーイングなど各所で安全性に問題のない整備点検方法であると承認されない限り、正式な整備点検作業として運用できないわけです。
とはいえ、従来の「現場で作業員が目視する」よりも、はるかに安全で正確性も高くなるのは確か。いずれ空港では、飛行機の安全性を高めるために無数のドローンが飛び回るという光景が見られるかもしれません。