■平昌オリンピック予選の状況

 12日、アイスホッケー日本女子代表、別名スマイルジャパンが苫小牧を歓喜の街に変えた。難敵であるドイツを破り、日本勢1番乗りの平昌オリンピック出場を決めた。

 今大会の出場チームは世界ランク7位の日本、同8位のドイツ、同11位のオーストリア、同12位のフランス。4チームの総当たり戦で勝ち点トップのチームしか平昌オリンピックに出場できないというシビアな状況だった。

■平昌オリンピック予選の成績

 負けられない初戦の相手はオーストリア。格下とは言えプレッシャーのかかる大事な一戦だった。序盤からリードを保ち焦る相手をうまく引き離すことができ終わってみれば6-1での快勝。60分以内で勝ち、勝ち点3を得ただけではなく、今大会の流れを引き寄せることに成功した。

 続く2戦目の相手はフランス。フランスは前日ドイツに負けていて後がない状況だった。序盤に先制点をもぎ取ったものの、その後は硬直状態。相手がペナルティーを犯し一人多い状況になってもなかなか点数は奪えなかった。それでも堅い守備で相手の得点を1に抑え4-1で勝利した。

 3戦目の相手は今大会最も強力なライバルとしていたドイツ。元々の実力差も拮抗していてまさにどちらに転んでもおかしくないという状況。両チームとも守備に力を入れ、まず失点しないという意識が強かった。

 第1ピリオドは0-0、両者とも相手の持ち味を消すといった状況。試合が動いたのは第2ピリオド。藤本もえこが先制点を挙げ均衡を破った。おなじみのお辞儀パフォーマンス(ゴール後みんなで円になってお辞儀をするパフォーマンス)で会場のボルテージは最高潮に。その後小野粧子のゴールで追加点を挙げるも1点返され2-1で第2ピリオドを終えた。

 第3ピリオドは予想通りドイツの猛攻に合う。圧力のあるドイツの猛攻に耐え、久保英恵が3戦連発弾で喉から手が出るほど欲しかった追加点を奪った。そのまま3-1でドイツを下し平昌オリンピックの出場権を得た。

■日本チームの特徴

 日本チームの特徴はなんといってもスタミナ。後半になってもばてない運動量で他を圧倒することができる。逆を言えば他チームからしてみたら第3ピリオドまでにはリードを取っておきたいところ。今大会、他チームは日本の堅守に阻まれなかなか点が取れず、逆に出鼻をくじかれずるずるリードを離されるという展開が目立った。

 平昌オリンピックでも同じ展開ができたら初勝利は見えてくる。開催国である韓国以外は格上相手だが、相手が焦り強引に点を取に来たら同じ展開に持ち込むことができる可能性はある。

■平昌オリンピックで期待すること

 平昌オリンピックの女子アイスホッケー出場チームは世界ランクが1〜7位までと開催国の韓国(同23位)の8チームが出場する。同1〜4位は自動的に決勝トーナメント出場が決定。同5〜8位の上位2チーム、計6チームで決勝トーナメントが行われる。

 アイスホッケーは点数の入りづらい競技なのではっきり言って何が起こるか分からない。そういう意味では日本の決勝トーナメントは夢というほど遠くはない。

 メダルを取るというのは難しい注文だが、少なくとも1勝、実力以上のものを発揮できたら2勝は期待できるのではないかと踏んでいる。ラグビー日本代表が日本中にフィーバーを巻き起こしたようにスマイルジャパンも同じことができる可能性は大いにある。